4K最高画質でゲームがプレイできる! GIGABYTEのGeForce RTX 40 SUPER系ビデオカードの性能比較
ファンブレードの突起物が整流性を増す
GeForce RTX 4070 Ti SUPER AERO OC 16G
次に、RTX 4070 Ti SUPER AERO OCは、GPUにRTX 4070 Ti SUPERを採用したビデオカード。AEROシリーズに属する製品で、白色のGPUクーラーに加えて裏面のバックプレートは銀色で、白系統の色で統一されている点が今風。
クロック設定は、ブーストクロックが2655MHzと、リファレンスの2610MHzから45MHz引き上げられたクロックアップモデルとなっている。メモリークロックは21Gbpsで、こちらはリファレンスから変わりはない。
RTX 4070 Ti SUPER AERO OCでもGIGBAYTE Control Centerから動作クロックなどの変更が可能だ。具体的には、初期値が異なるものの、ブーストクロックは1MHz刻みで-1000~+1000MHzに、メモリークロックは2Mbps刻みで-2000~+6000MHzと、設定できる範囲は先のAORUS RTX 4080 SUPER MASTERと変わらない。
カード長は実測で約300mmだが、AORUS RTX 4080 SUPER MASTERと同じく、基板は176mmほどしかないため、カード後方は前面から裏面とエアーが抜ける構造を採っている。また、こちらもカードの重量がかなりあるため、カードステイがパッケージに同梱されている。
「WINDFORCE」と呼ばれるGPUクーラーは2.9スロット占有タイプで、90mm角相当のファンを3基備える。これらのファンは、中央の1基と両端の2基で回転の向きが異なるオルタネートスピニング仕様で、アイドル時に回転を停止する3Dアクティブファンも備えている。また、ファンのブレードは3本の線状の突起物が施された独自形状で、GIGABYTEによるとエアフローの整流性が向上しているという。
OCモードとSILENTモードの2つのVBIOSのデュアルBIOSを有しており、補助電源コネクターのすぐそばに配置されたディップスイッチで切り替えできる。こちらも両モードでファンの回転数制御が異なるようで、GIGBAYTE Control Centerからファン設定を見てみると、SILENTモードのほうが全体的に低い回転数になっていることがわかる。
そのほか、GPUの銅製ベースはメモリーチップにも密接しており、そこから8本のヒートパイプが伸びる構造だ。カード側面のAEROのロゴにはLEDが搭載され、GIGBAYTE Control Centerからイルミネーションの制御ができる。
補助電源コネクターは12VHPWRに対応した16ピンを1基備え、2本の8ピンを1本の16ピンに束ねる変換コネクターが付属。映像出力端子は、DisplayPort 1.4a×3、HDMI 2.1a×1で、先のAORUS RTX 4080 SUPER MASTERと同じだ。