パソコンショップSEVENの「ZEFT Z47AZA」の魅力を聞いた
空冷で5.25インチベイ採用ケースのBTOPCが渋いぜ! しかもi9-14900FとRTX 4080 SUPERで構成は最新!
2024年02月10日 11時00分更新
年末からCPUはKなしモデルが人気
性能と価格のバランスのよさに定評
──よろしくお願いします。まずは、今回のZEFT Z47AZAのコンセプトは何でしょうか?
中嶋 孝昌氏:(以下、中嶋氏)ZEFT Z47AZAの特徴といえるのは、CPUに第14世代Coreプロセッサーの“K”なしモデルを採用している点です。今回採用した「Core i9-14900F」(以下、i9-14900F)は、その“K”なしモデルでは最上位にあたる製品となっています。i9-14900FはPコアが8基、Eコアが16基の24コア/32スレッドタイプのCPUです。それでいてTDPは65Wに抑えられており、扱いやすいCPUに仕上がっています。弊社では、CPUについて、一昔前は“K”が付いたモデルが人気でしたが、実は年末セールで人気だったのは「Core i7-13700F」や「Core i7-13700」といった末尾に“K”が付かないモデルでした。おそらく、価格と性能のバランスを重視するお客様が増えてきているのではないでしょうか。
──それでCPUクーラーは空冷タイプなんですね。
中嶋氏:はい。i9-14900Fにはリテールクーラーが付属していましたが、弊社で負荷を掛けてテストしたところ、高温になり性能が低下するサーマルスロットリングが発生してしまいました。コストの面を考慮すると、リテールクーラーが最良の選択肢なのですが、そこでなるべく価格を抑えつつ、冷却性能がより高い製品として、CPUクーラーにDeepCoolさんの「AK400」を採用しています。また弊社では、冷却性能と静音性で定評のあるNoctuaさんの空冷クーラー「NH-U12A」の取り扱いもございます。ZEFT Z47AZAでも、BTOで変更可能となっていますので、さらにこだわりたい方は選んでいただければと思います。
真重 翔氏(以下、真重氏):もちろん、簡易水冷クーラーという選択肢もあったのですが、その場合、どうしても空冷クーラーよりコストが増大してしまいます。それなら、冷却性能の高い空冷クーラーでコストを抑え、ストレージやメモリーにその分のコストを回すほうが、お客様に喜ばれるのかなと思って構成をきめました。あとは、簡易水冷クーラーにハードルを感じてらっしゃるお客様も依然として多いので、そういう方に、このZEFT Z47AZAは関心を持っていただけるのかなと考えています。
DeepCoolの空冷CPUクーラー「AK400」を採用
パソコンショップSEVENの提案で金具が強化
──AK400を採用するにあたって、いきさつがあれば教えてください。
中嶋氏:当初は別のメーカーさんのクーラーの採用を検討していたのですが、留め具が弱くて弊社の基準を満たすことができませんでした。メーカーさんによると、留め具を固くすると自作ユーザーさんが使用するときに大変になってしまうとのことでした。
──それでAK400に白羽の矢が立ったと?
中嶋氏:ですが、実はAK400も一度採用を見送ったんです。というのも、通常利用にはさほど問題ないのですが、こちらでも留め具が緩くて輸送中に外れてしまう懸念がありました。しかし、去年の夏にDeepCoolさんと一度話す機会があったので、留め具の件を相談させていただきました。すると、DeepCoolさんが留め具を強化したバージョンを作ってもらえたので、晴れて採用することになりました。
──それは一般に流通しているものとは別なのですか?
中嶋氏:流通在庫については弊社ではわかりませんが、DeepCoolさんによると、発売しているものも順次、金具を強化したものに切り替えているとのことです。おそらく最近入荷したような製品は、留め具が強化されたものになっていると思います。