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Core i7-14700KFとRTX 4070採用の「ZEFT G42WHF」のゲーム性能を中心にチェック

ピラーレス「H6 Flow White」採用の“映える”BTOPC、WQHDで快適なゲーム性能も魅力

2024年02月29日 13時00分更新

文● 宮崎真一 編集●八尋/ASCII

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「ZEFT G42WHF」

 パソコンショップSEVEのゲーミングパソコンの「ZEFT G42WHF」(関連記事)は、ケースにNZXTの「H6 Flow White」を採用し、全体を白色でまとめあげ“映える”ことも意識しているのが特徴だ。加えて、性能もCore i7-14700KFとGeForce RTX 4070を採用し、快適なゲームプレイやクリエイティブ用途にも使える性能を持っているのも魅力となる。

白いパーツで統一してあるので、淡いLEDライティングがとても合う

 となると、そのパフォーマンスがどの程度なのかは気になるところだ。そこで、実際にゲームをプレーし、ZEFT G42WHFのポテンシャルに迫ってみたい。

ZEFT G42WHF
https://pc-seven.co.jp/spc/22290
標準構成の価格(2月28日現在):34万9800円(税別)、38万4780円(税込)

試用機の主なスペック
CPU Core i7-14700KF(定格クロック3.4GHz、最大クロック5.6GHz)、20コア(Pコア:8、Eコア:12)/28スレッド、共有キャッシュ28MB
CPUクーラー NZXT「KRAKEN RGB 360 White」(標準構成はCoolerMaster「240L CORE ARGB」
グラフィックス GeForce RTX 4070(標準構成はGeForce RTX 4070 Ti SUPER)
メモリー G.Skill Trident Z Neo DDR4 64GB、16GB×4(標準構成は32GB)
ストレージ 1TB M.2 SSD(Western Digital「WD Black SN850X」、PCIe 4.0)
マザーボード ASRock「B760M Pro RS/D4 WIFI」(インテルB760チップセット)
PCケース NZXT「H6 Flow White」
光学式ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
通信規格 有線LAN(2.5GBASE-T)、無線LAN WiFi 6E、Bluetooth 5.3
電源ユニット CORSAIR「RM850e ATX 3.0」(定格出力850W、80PLUS GOLD認証)
OS Windows 11 Pro(64bit)

コアなゲーマーでも満足いく性能
ゲーム以外のパフォーマンスも優秀

 まずは定番のベンチマークツール「3DMark」(Version 2.28.8217)からチェック。ZEFT G42WHFは「Fire Strike」において、Fire Strike“無印”で4万を超える高いスコアーを発揮。テスト解像度が3840×2160ドットとなるFire Strike Ultraでも1万を超えるスコアーをキープしており、描画性能は申し分ない出来だ。

「3DMark」(Version 2.28.8217)の結果

 DirectX 12のテストとなる「Time Spy」でも、ZEFT G42WHFはTime Spy Extremeでも9000弱のスコアーを維持しており、ゲームにおける高性能が期待できる。もう1つのDirectX 12のテストの「Speed Way」でも、ZEFT G42WHFのスコアーは4000台半ばと好結果だ。

 では、実際のゲームではどうなのか、「Call of Duty: Modern Warfare III」の結果を見てみよう。ここでは、「極限プリセット」を適用したうえで、DLSSおよびフレーム生成を利用。その状態で、ゲーム付属のベンチマークモードを実行している。その結果だが、ZEFT G42WHFは1920×1080ドットで、1パーセンタイルフレームレートが120fpsに迫る勢いを見せている。

「Call of Duty: Modern Warfare III」の結果

 平均フレームレートにいたっては、240fps弱と非常に高く、かなり快適なゲームプレーが実現している。3840×2160ドットにもなると、1パーセンタイルフレームレートは、50fpsを切ってしまうものの、2560×1440ドットであれば60fpsを大きく上回り、ゲームの快適性に問題はない。

 続いて「Apex Legends」では、オプションから描画負荷が最高になるように設定したうえでゲームをプレー。その間のフレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で計測している。ZEFT G42WHFは、1920×1080ドットで常時260fps以上のパフォーマンスを発揮しており、コアなプレイヤーでも満足のいくポテンシャルを備えているといっていい。

「Apex Legends」の結果

 3840×2160ドットでも、ZEFT G42WHFは最小フレームレートは120fpsを超え、Apex Legendsにおけるパフォーマンスは申し分ない。

 「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」では、「最高品質」でベンチマークを実施。スクウェア・エニックスが示す指標では、スコア1万5000以上が最高評価とされているが、ZEFT G42WHFは2560×1440ドットで大きく上回るスコアーを叩き出している。

「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」の結果

 3840×2160ドットでは、その1万5000に届いていないものの、スコアーの詳細を確認すると、平均フレームレートは90.2fpsで、最小フレームレートは63.0fpsとなっており、プレーに支障はなさそうだ。

「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」計測時のフレームレート

 では、ゲーム以外のパフォーマンスも見ていこう。まずは、システム全体の性能を推し量れる「PCMark 10」からだが、ここでは無償版でも利用できるPCMark 10“無印”のテストを実行しているが、ZEFT G42WHFの総合スコアーは9000以上と優秀だ。

「PCMark 10」の結果

 スコアーの詳細を見ると、Digital Content Creationが1万6000台と最も高く、動画編集や写真のレタッチなどのコンテンツ制作に関する分野で高性能を期待できそうだ。また、アプリケーションの起動やWebブラウジングといった基本性能を知るEssentialsや、オフィスアプリケーションの性能を見るProductivityの両方とも、スコアーは1万1000台を記録しており、さまざまな用途でZEFT G42WHFは活躍できることは間違いない。

 最後に「CrystalDiskMark」(Version 8.0.4)でストレージの性能も見ておこう。ZEFT G42WHFは、シーケンシャルアクセスはリードが最大7000MB/s弱、ライトが最大6000MB/sとかなり高速。

「CrystalDiskMark」(Version 8.0.4)の結果

 ランダムアクセスはさすがに数値は落ちるものの、それでもリードが最大1000MB/sほど、ライトが最大800MB/sほどと良好で、少なくともゲームの起動やデータのロードでストレスを感じる場面はまったくなかった。

ゲーマーが満足のいくパフォーマンス
映えて性能にもこだわりたい人にピッタリ!

 以上のテスト結果から明らかなように、ZEFT G42WHFのゲームパフォーマンスはかなり高い。4K解像度になると、タイトルによっては力不足が露呈してくるものの、2560×1440ドット以下の解像度であれば、ほとんどのゲームが快適にプレーできることは間違いない。

 とくに、最近は高リフレッシュレート対応のディスプレーと組み合わせて、1フレームでも多く描画して有利に立ち回るというのがFPSやTPSのトレンドになっているが、このZEFT G42WHFはそのトレンドに即したゲーミングパソコンといっていい。白色にこだわりつつも、ゲーム性能にも妥協したくないという人にとっては食指の動く1台ではないだろうか。

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