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TBM、カーボンリサイクル技術を使用した「次世代LIMEX」発表

 TBMは、スイス東部のダボスで開催された世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)にて、カーボンリサイクル技術を使用した「次世代LIMEX」を発表した。

 排出されるCO2を分離・回収し、多様な炭素化合物として再利用するカーボンリサイクル技術は、大気中へのCO2の排出を抑える重要な技術の1つとして、国内外で注目されている。

 従来のLIMEXは、豊富で枯渇リスクの少ない石灰石由来の炭酸カルシウムを使うことで、石油由来のプラスチックの使用量やライフサイクル全体でCO2排出量を減らせるプラスチックの代替素材として、また水の消費量を減らせる紙の代替素材として、企業や自治体等に採用されている。

  次世代LIMEXは、石灰石由来の炭酸カルシウムに代わり、排ガス由来のCO2と、工場から排出されるカルシウム含有廃棄物を低環境負荷のプロセスで化学合成した、カーボンネガティブが見込まれる炭酸カルシウムを主原料としている。

  カーボンリサイクルで炭酸カルシウムの用途は、従来はセメントや骨材が主に考えられていたが、次世代LIMEXは、産業用フィルムや食品パッケージ、ラベル基材など、産業資材から身近な消費財まで、従来のLIMEXと同様に付加価値が高い様々な用途に使用することが可能。

 また炭酸カルシウムを主原料にすることで、プラスチック代替品を製造する際、従来の石油由来のプラスチック製品と比較して、石油由来プラスチックの使用量や、ライフサイクル全体でのCO2排出量を減らすことができるという。

 同社は、今回発表した次世代LIMEXの量産を目指すと同時に、副原料である樹脂部分を従来の石油由来のものではなく、植物由来の樹脂やリサイクル樹脂を使うことで、さらに環境負荷を低減した素材の開発を推進していくとしている。

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