KDDIのpovo2.0と言えば、基本料0円で使える通信サービスで、24時間のデータ使い放題トッピングが1回330円など、非常に有能だ。しかも、12月はおまけ付きのデータトッピングがたくさん展開されるという楽しみもあった。最近のpovo2.0の状況をあらためて紹介したい。
サブ回線や通話専用の音声回線に最適なpovo2.0
povo2.0は、データ通信や通話定額、コンテンツなどのトッピングをその都度追加購入するのが基本。便利な使い方はさまざまだが、筆者がよく購入するのは「データ使い放題(24時間)」で、1回330円を払えば購入から24時間、データが使い放題となるものだ。
「購入から24時間」と書いたが、実際は「当面の間は、期間満了日の23時59分59秒までご利用いただけます」と記されている。つまり、金曜深夜、土曜に日付が変わってすぐに申し込みすれば、週末2日間ほぼ一杯使える太っ腹さも魅力。旅行に行くなど、スマホやテザリングでデータ通信を集中的に使う場合には極めて有効だ。
そのほかにもトッピングは期間限定で頻繁に登場している。1月19日現在では、365日有効で300GB使えるものが2万4800円、180日有効で300GBが1万9500円など、金額は高いが、有効期限から考えると割安なトッピングも用意されている。
また、音声通話が中心のユーザーも実はメリットがある。通話定額は「5分以内通話かけ放題」が月550円、「通話かけ放題」が月1650円。サブ回線で着信オンリーなのであれば、トッピング無しでも使うことができる。利用できる端末はスマートフォンはもちろん、auの4G LTEケータイを用意すれば、ケータイでの音声通話も可能だ。
そしてIoT用としても有益。スマートプラグの遠隔操作ぐらいならデータトッピングを追加しない最大128kbpsの低速通信でも十分対応できる。povo2.0のSIMとLTE対応ルーターをうまく活用すれば通信コストを大きく抑えることが可能だ。
しかも、新規契約時の事務手数料も無料(1年以内に同一名義で5回線以上申し込んだ場合は3850円が必要)。eSIMにも対応しており、eSIM再発行手数料も当面無料なので、いろいろな端末に入れ替えて利用できる。iPhoneのeSIMクイック転送にも対応する。
基本料0円ではあるのだが、
使い続けるには半年に1回の最低限の課金は必要
着信専用のサブ回線やIoT機器での利用など、povo2.0を月0円で便利に使えるケースは意外に多いかもしれない。ただし、使い続けるには最低限の課金が必要となっている。
具体的な条件は、加入してSIMを有効化したとき、もしくは最後の有料トッピングの有効期限の翌日から、180日以上有料のトッピング購入がない場合は順次利用停止するとされている。さらに停止後30日の間に有料トッピング購入がない場合は契約解除となる。
現実には、もう少し猶予を持たせた運用をしているようだが、最低価格のトッピング「smash.使い放題パック(24時間)」は1回220円なので、180日の間にこれを購入する必要がある。つまり、1年間を約440円で使い続けられる計算だ。期限が近づけば注意のメールも来るので、そこからアプリですぐ購入手続きができるため、気をつけていれば強制解約は考えにくい。
ぜひ活用したいのはおまけ付きのデータトッピング
povo2.0は開始当初は、提携するお店などでau Payで支払うことでデータ容量がもらえる「ギガ活」がアピールされていたが、最近では、おまけ付きのデータトッピングが期間限定で登場して注目されている。1月19日にはローソンのカフェラテとセットのトッピングが登場した。
ローソンの「マチカフェ カフェラテM」と24時間使える1GBがセットになったもので、ローソンで普通にカフェラテMを注文した場合と同価格。つまりデータ分は実質無料。しかも、有料トッピングの購入履歴が付くため、180日に1度の課金はこれでクリアできる。
過去には昨年12月にローソンで「からあげクン」が引き換えられるトッピング2種類用意されていた。からあげクンの値段と同じ238円または2個で460円で、0.5GBのデータ通信がついてきた。からあげクン好きならデータ通信がおまけだ。
ほかにも、12月はコカ・コーラの自動販売機で購入するためのアプリ「Coke ON Pay」のCoke ONドリンクチケットと1GBのセットで170円のトッピングや、12月26日のわずか14時間だけ限定販売された390円でサーティワンアイスクリームの eGiftと1GBのトッピングもあった。
なお、これらのトッピングの場合、データ量はすぐ適用されるものの、提携先の購入クーポンコードなどは数日後にメールで送付される。今カフェラテが飲みたいときに購入するタイプのものでない点は注意してほしい。
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