スマートウォッチも高級モデル路線が増える
100万円以上の高級スマートフォンを展開する「VERTU」からスマートウォッチ「METAWATCH H1」が販売されています。価格は約30万円から。Apple Watchが数台買えてしまうほどの価格なのは、機能に優れているのではなく本体の材質が「本物」だからです。
本体デザインは重厚感を持たせており、リュウズのサイズも大きめ。あえて目立つような形状にしているのでしょう。約30万円のベーシックモデルは316Lステンレスフレームにホワイトゴールドをあしらっています。本物素材ならではの輝きを味わえるのです。もちろんサファイアガラスを採用しているので、表面に傷がつくこともほとんどありません。ベルトはFKM(フッ素系ゴム)で、ソフトな肌触りを約束します。
ブラックゴールドにダイヤモンドをあしらったモデルは約40万円。高級素材を使う意味は高級腕時計と同様で、腕につけて自己を表現する製品だからこそこだわりたいと考える人もいるからです。
そして、最上位モデルとなるフルダイヤモンド版はベゼル部分表面がダイヤで埋め尽くされています。価格は約60万円で思ったよりも安いかもしれません。
高価なMETAWATCH H1ですが、機能はベーシック。基本スペックはディスプレーが1.85型 (386×320ドット)、本体の厚みは14.3mmまたは13.5mmで、IP68の防水防塵に対応。バッテリーサイズは260mAh、約7日間の使用が可能です。なお、重量は公開されていませんがちょっと重そうな印象です。
背面にはセンサーを搭載し、心拍数や血中酸素濃度の測定が可能。運動量の計測や睡眠分析など一般的なスマートウォッチのもつ機能を、一通り搭載しています。アプリの追加には対応していません。
22の言語に対応していますが、製品説明の写真を見ると日本語が見えます。日本での販売予定はありませんが、日本人が買っても不自由なく使えそうです。
ファーウェイが18金の「HUAWEI WATCH | ULTIMATE DESIGN」を出したように、スマートウォッチの世界にも「高級モデル」というカテゴリが今後確立されていくのかもしれません。世界にはもしかすると、まだ知られていない高級スマートウォッチを販売しているメーカーがあるかもしれないのです。
「スマホ好き」を名乗るなら絶対に読むべき
山根博士の新連載がASCII倶楽部で好評連載中!
長年、自らの足で携帯業界を取材しつづけている山根博士が、栄枯盛衰を解説。アスキーの連載「山根博士の海外モバイル通信」が世界のモバイルの「いま」と「未来」に関するものならば、ASCII倶楽部の「スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典」は、モバイルの「過去」を知るための新連載!
「アップルも最初は試行錯誤していた」「ノキアはなぜ、モバイルの王者の座を降りたのか」──熟練のガジェットマニアならなつかしく、若いモバイラーなら逆に新鮮。「スマホ」を語る上で絶対に必要な業界の歴史を山根博士と振り返りましょう!
この連載の記事
-
第699回
スマホ
海外で販売好調の「nubia Flip 5G」、デザイン特化や楽しいケースが急増中 -
第698回
スマホ
スマホにレンズフィルターが常識に!? シャオミやvivoのスマホが67mmフィルターに対応 -
第697回
スマホ
やっぱり出てきた「折りたたみスマホ」風の折りたたみケータイ -
第696回
スマホ
「ガンダムスマホ」も出していたゲーミングスマホのBlack Shark、現在の主力製品はアクセサリー -
第695回
スマホ
84万円の縦折スマホ「VERTU IRONFLIP」はどこかで見たことあるデザイン -
第694回
スマホ
シャオミの最強カメラスマホ「Xiaomi 14 Ultra」の技適を確認! 日本発売ある!? -
第693回
スマホ
衛星スマホやクラウドノートPCなど、UNISOCチップ搭載の謎端末がアツイ! -
第692回
スマホ
ライカの有無で画質はどう違う? Xiaomi 13T Proの日本版とグローバル版の写真を比較 -
第691回
スマホ
「Hotpepper」なるメーカーのスマホをMWCで発見! アメリカで復活してた老舗中国メーカー -
第690回
スマホ
ファーウェイの最新縦折りスマホ「Pocket 2」は4カメラ搭載のエレガントなモデル -
第689回
スマホ
Meizuがスマホから撤退、AIデバイスメーカーへの転身を図る - この連載の一覧へ