モルフォ、AIを利用したブラーを除去技術「Morpho Deep Deblur」
モルフォは12月7日、AIを活用して、画像に発生する様々な種類のブラー(ブレ、ボケている部分)を除去し、鮮鋭化する技術「Morpho Deep Deblur」を提供開始した。
一般的にカメラでの撮影画像にブレやボケに相当するブラーが発生した際、その発生要因は様々。ブラーを画像から除去する技術は世の中に様々あるが、発生要因に合わせて最適な補正方法を選択して適用することが画質を改善する上で重要だという。
そこでMorpho Deep Deblurでは、発生要因に合わせて最適な補正ができるように、4種類のブラー補正AIモデルを用意。これにより、的確な画質改善を実現できるとする。
また、顧客ごとの処理要件に合わせてブラー補正AIモデルのカスタマイズするサービスもあわせて提供する。
さらに本技術は、同社製品である高速AI推論エンジン「SoftNeuro」を内蔵。様々なハードウェアに対応し、ハードウェアリソースを最大限に活用することで、高速・低消費電力での物体検出処理が実現可能だ。動作環境としては、x86/x64/ARM CPU、GPU、各種AIアクセラレーター等が利用できる。
適用分野としては、低解像度の車載カメラ映像を、大きな映像表示用ディスプレー(HMI)上で綺麗に表示するための画質改善ソフトウェア技術の市場ニーズが顕在化している自動車分野や、スマホやデジタルカメラでデジタルズームをしたり、撮影した画像を拡大することによる解像感の低下を、Morpho Deep Deblurを適用することで改善することが可能なスマホ/PC/デジタルカメラ分野をあげている。