ほとんどの作業に十分なM3、圧倒的性能のM3 Max
では、あらかじめ、テストに使ったMacの仕様をご紹介しておこう。アップルから貸し出してもらったものはどちらも14インチモデル。
まず無印M3搭載モデルの方は、CPU 8コア(高性能4コア、高効率4コア)、GPU 10コア、メモリは16GB、ストレージは1TB。アップルストアでは、30万4800円の仕様だ。
対して、M3 Max搭載モデルは、CPU 16コア(高性能12コア、高効率4コア)、GPU 40コア、メモリ128GB、ストレージ8TBで、価格はなんと105万6800円。とはいえ、価格の半分ぐらいは追加メモリとSSDに使われているので、50万円強で同等のスコアは得られるとは思う。
というわけで、この2台をGeekbench 6にかけ、さらに最近計測した比較対照になるマシンのスコアと並べてみた。
まず、スタンダードラインである(といっても、30万円以上するわけだが)M3搭載のMacBook Proから見てみよう。マルチコアCPUの1万2038という数値は、M2より20%増し。なんと、 M1 Proの数値も超えている。また、Open CLの3万582、Metalの4万7636という数値も、MacBook Pro M1 Proの75~80%に到達する数値だ。これだけのパフォーマンスがあれば、十分こなせる数値だといえるだろう。
実際筆者の記事の編集作業(現行執筆から、大量の写真の整理、補正など)にMacBook Pro M1 Proをこの2年間使っているが、不自由したことはない。おそらく、M3搭載機でも同様の作業は可能だろう。
参考までに、2020年(たった3年前だ!)のMacBook AirのCore i5搭載機やM1搭載機のスペックを下記に掲載しておく。これらと比べると、いかにMacBook Pro 14インチ(M3)のスペックが卓越したものか、よくお分かりいただけると思う。