アップルが最新のAppleシリコン「M3」チップを搭載するMacを、日本時間10月31日に発表しました。アップルはいつも本社のある米国西海岸側の午前中に新製品発表会を開催してきましたが、今回はハロウィンにちなんで珍しい夕方に開催。アップルいわく「スケアリー(恐ろしい)」なほど、高いパフォーマンスを備えるMacが発表されました。
M3搭載の14インチMacBook Proがお買い得
M3チップを搭載する新しいMacBook Proは、11月7日から順次販売を開始します。M3 Maxチップを搭載する上位機だけ、少し遅れて出荷を予定しています。
M3搭載24.5インチのiMacはM1チップ搭載機と同じデザイン、同じカラーで11月7日に登場します。
今回はM3搭載のMacBook AirやMac miniが発表されていません。MacBook Airは6月に15インチのモデルを発売したばかりなので、この時期にM3搭載の13インチは出しづらかったのかもしれません。Mac Miniと一緒に来年春以降にM3アップグレードが実現することを期待しましょう。
筆者はM3チップを搭載する14インチのMacBook Proが、24万8800円で買えるところに着目しました。M2搭載の15インチMacBook Airは、ストレージを増強して14インチのMacBook Proと同じ512GBにすると価格が22万6800円になります。いま15インチのAirの購入を検討している方は、一度立ち止まってM3の14インチMacBook Proを視野に入れるべきです。
M3のパフォーマンス、高精細なHDR対応のLiquid Retina XDRディスプレイ、HDMIポートとSDXCカードスロットなどハードウェアの仕様に由来する「Proクオリティ」の差は、MacBook Airを選ぶ限りはカスタムオーダーに対応するCTOモデルを選んでも超えることができません。ならば2万2000円を奮発してM3搭載の14インチMacBook Proを選ぶ方が正解な気がします。15インチのAirは画面サイズが1インチ大きく、約40g軽量です。この差が実機でどれほど感じられるのか、またあらためて確かめてみたいと思います。