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新たなアクセシビリティ・プラットフォーム Chatty Library(しゃべる図書館)誕生

PR TIMES

特定非営利活動法人サイエンス・アクセシビリティ・ネット
「誰もが読みたいものを読める社会に」 

特定非営利活動法人サイエンス・アクセシビリティ・ネット(福岡市 代表:鈴木昌和)は、2024年1月、ディスレクシアなど、読むことに困難がある人たちのために、DAISY図書が手軽に利用できる、新しいライブラリーをWebサイト上に開設いたします。


 近年、「発達障害」に大きな社会的関心が寄せられるようになりました。発達障害にはコミュニケーションが苦手、感覚が過敏など様々な特性がありますが、中でも教育分野で注目されているのがディスレクシア(読字障害)です。ディスレクシアの特性を持つ人は視力に問題はありませんが、視覚情報処理などの問題により、「紙に書かれている文字を読むこと」ができない、ないし苦手です。
 ディスレクシアなどの特性により読むことに困難がある人たちが読書を楽しめるよう、国際的に広く利用されているものに、読み上げ機能のついた電子図書、「マルチメディアDAISY(EPUB3; 以下デイジー図書)があります。国内でも、小中学校の教科書については公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会がデイジー教科書を提供しており、全国で20,000人近くの数多くの児童生徒が利用しています。
 しかし一方、教科書以外の教材や高校・大学の教科書、広く一般の書籍などのデイジー化はあまり進んでいません。読むことに困難がある人でももっと読書が楽しめるように、新たな支援サービスが切望されていました。
 こうした要望に応え、サイエンス・アクセシビリティ・ネットでは、12月3日から9日の障害者週間にあわせて、公益財団法人日本財団の支援により開発したデイジー図書関連の多様なサービスを提供するライブラリー Chatty Library (以下ChattyLib)のスタートを発表します。その主な特色は以下になります。

(1) ChattyLibのデイジー図書は特別な再生ソフトを必要とせず、ブラウザだけで利用できます。
(2) 利用者が持っているデイジー図書をアップロードしてオンラインで再生出来ますので、ブラウザだけで使えるDAISYプレイヤーとして利用できます。
(3) 利用者が読みたいPDFやテキストのコンテンツをアップロードすれば、それらをオンラインで自動的にデイジー化できます。
(4) 教員やボランティアの方たちがデイジー図書を製作する作業がAIと共同プラットフォームにより効率的に行えます。

ChattyLibは、ディスレクシアの方だけでなく、視覚障害や肢体不自由があり紙の書籍を読むことが難しい方も、登録を行うことで利用できます。ChattyLibのWebサイトは、2024年1月、利用開始予定です。
   https://chattylib.com





■ChattyLibの説明会開催
読むことに困難のある人たちを支援するこの新たなアクセシビリティ・プラットフォームChatty Libraryのスタートにあたり、下記の会場で説明会を開催します。


 ATACカンファレンス 2023
日時:2023年12月17日(日)13:30~14:50
会場:国立京都国際会館(京都市左京区)
https://atac-lab.com/conference2023/
主催: 株式会社 atacLab

■お問い合わせ
特定非営利活動法人サイエンス・アクセシビリティ・ネット
住所 :〒814-0001 福岡県福岡市早良区百道浜3-4-11-103
E-MAIL:office@sciaccess.net
URL :http://www.sciaccess.net/