日本には本場イタリアにはない和製スパゲティ(パスタ)が多数あります。代表格のひとつは「たらこスパゲティ」。ファミリーレストランやカフェ、コンビニメニューなど様々なところで定着し、多くの人に親しまれていますね。
たらこスパゲティの発祥は「壁の穴」の渋谷本店
では、たらこスパゲティはどこで誰が生み出したのでしょう? 1953年創業のイタリアンレストラン「壁の穴」がその元祖だと言われています。
創業当初、日本では、まだイタリア料理はなじみが薄かったため、創業者の成松孝安氏は、日本人にとって身近なものとスパゲティを掛け合わせて研究。「納豆」「うに」などを使用した200種類以上のスパゲティを考案したことから、「和風スパゲティの元祖」とも呼ばれたんだとか。
たらこスパゲティが生まれたのは、1963年に店舗を創業地の西新橋より渋谷へ移転してから。とある日、常連客のリクエストによりキャビアを使用したスパゲティを作ったところ、あまりにおいしかったため“キャビアスパゲティ”を定番メニュー化できないかと考えたのですが、当時から高価であるキャビアは予算的にNG。そこで代わりに、当時「赤いダイヤ」とも言われた“たらこ”を使用してしてメニュー化。
のりをトッピングしたおなじみのスタイルも壁の穴からスタートしています。
以来、壁の穴では看板メニューのひとつとして「元祖たらこスパゲティ」を発売。また、たらこスパゲティを基点に、明太子スパゲティや、季節の食材を使用した限定メニューも展開しています。
元祖たらこスパゲティがリニューアルしました!
そんな壁の穴のたらこスパゲティが、11月27日に大々的にリニューアル。
新しくなった「“極上”元祖たらこスパゲティ」は、それぞれこだわり抜いた、たらこ、のり、バターを使用しています。
たらこは厳選したたらこを2種類使用。大粒のたらこと、小粒のたらこを使用することで、大粒たらこのプチプチした食感と、密度が濃い小粒たらこの濃密な味わいの両方が楽しめるように工夫したんだとか。
バターは北海道・山中牧場の「プレミアム発酵バター」。原材料に生クリームを贅沢に使用し、昔ながらの製法で時間をかけて作った山中牧場の発酵バターは、その芳醇な香りとコクから菓子職人などプロにも注目されています。今回は、そんな貴重なバターを使用。
最後は、別添えにした、のり。
こちらは、福岡県有明産の一番摘みのり。有明のりと言えば質の高さで有名ですが、その中でも、干満の差を最大限に活かした「支柱式」と呼ばれるやわらかさや旨みを引き出す養殖方法で生産したものを使用。また、初摘みであるため、香り豊かで口どけもよいとのこと。
のりだけで食べるのもよし、好きなように楽しむ
最初からスパゲティの上にのりがのっていると、のりのパリパリ感が次第に損なわれてしまうことを懸念したのと、スパゲティの味とのりの風味を、それぞれに十分に楽しんでもらいたいという思いから今回がセパレートにしたそう。
元祖和風スパゲッティのお店として、日本の食材である“のり”にとことんこだわったという経緯もあるそうですよ。
お店で出てくるたらこスパゲティで、のりが別添えにしてあるってちょっと珍しいですよね。歴史あるお店が元祖メニューのスタイルを変えてくるとは革新的でびっくり。
まずはのりをそのままかじってみて、のりの香りや風味を楽しんでみました。う~ん、磯の磯の香りが豊かに立ちのぼって、なんとも心が清々とします。
次は大きめにのりをちぎってたらこスパゲティに。
のりが柔らかく口どけもいいので、スパゲティにもよくなじみます。もちろん、のりをかけずにたらこスパゲティだけで楽しんでもオーケー。
たらこがプチプチと小気味よい粒感。リッチなバターがコク深くも爽やかで、クドくなく、素材の旨みが引き出されているたらこスパゲッティ。「高級なたらこスパゲティだ」と少し身構えて食べたけど、たらこそのものの素直なおいしさに溢れていて、丁寧にまとまっていました。みんなの想像の中にあるたらこスパゲティを裏切らない懐かしさと、こだわりを感じる素材で、ほっこりと幸せな気分にさせてくれます。予算が許せば毎日足を運びたいくらいです。
明太子スパゲティもあります
また、明太子を使用して、同様に極上のバターで作り上げ、こだわりの“のり”を添えた「“極上”辛子明太子のスパゲティ」も同時発売。
こちらはピリリと辛くて白ワインを一緒に飲みたくなります。
新しくなった、“極上”元祖たらこスパゲティと“極上”明太子スパゲティはいずれも1408円。リニューアル前より330円値上げしています。
少し高価になりましたが、半世紀以上、たらこスパゲティに取り組んできたお店が生み出す極上のたらこスパゲッティに、感激すること間違いなし。たらスパ好きな人はぜひ足を運んでみてほしいです。
■取材店舗
壁の穴 渋谷道玄坂小路本店
(東京都渋谷区道玄坂2-25-17カスミビル 1F)
※新メニューは壁の穴全11店舗で提供
ナベコ

酒好きライター、編集者。酒活動しています。「TVチャンピオン極~KIWAMI~ せんべろ女王決定戦」に参戦するなど。ホットカーペットが気持ちよすぎて床で寝おちして朝陽で気が付く日々。せっかく年始におろしたパジャマを着ないと……。
♪アスキーグルメでおいしい情報配信中♪
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事
-
第1177回
グルメ
松屋の新作、また攻めてる…! エビチリ風「ごろチキチリ」が予想以上にうまかった -
第1176回
グルメ
すき家の「ローストポーク丼」はにんにくのせが正解! 食べて納得、スタミナ飯だった -
第1175回
グルメ
498円で857kcal! ファミマの新「海苔弁」を食べたら、ちょうどよかった -
第1174回
グルメ
平日昼は注意! 丸亀製麺「肉辛まぜうどん」、生ニンニクが想像以上だった -
第1173回
グルメ
マック「月見」を切ってみた! 35周年で初の“いも” 本当にゴロゴロ -
第1173回
グルメ
コンビニの「イカスミパスタ」ってどう? ファミマのワンコイン麺、実食 -
第1172回
グルメ
ファミマがおいもだらけ! 「おいも収穫祭」今年も掘ってきた【本日スタート】 -
第1170回
グルメ
もやし1袋ドーン! キンレイ初の「大盛り」冷凍ラーメンを喰らう -
第1169回
グルメ
ケンタ国内唯一の「チキンマイスター」はスパイス配合を知っている? 本人に聞いた -
第1168回
グルメ
ファミマの「生カヌレ」が薄くなって帰ってきた! “生”なのにカリッと感が増したワケ -
第1167回
グルメ
モスの「月見フォカッチャ」が変わった! 5年目で大胆チェンジの理由 - この連載の一覧へ



















