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2TBの大容量だからゲームをダウンロードしまくってもしばらく安泰

PCIe 4.0対応SSDの決定版!?PS5拡張にも好適なヒートシンク付きのCrucial T500を試してみた

文●飯島範久 編集●ジサトラハッチ

提供: マイクロン

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装着したSSDをフォーマットする

 T500 with heatsinkを装着したら、PS5を起動。最初に拡張SSDのフォーマットが促されるので、「M.2 SSDをフォーマット」を押して実行。フォーマット完了後、アクセス速度が表示されて利用可能となる。

T500

T500 with heatsinkを装着直後にPS5を起動すると、フォーマットを促される

 表示されたアクセス速度は5564MB/秒と、公称値をかなり下回っているが、PS5の内蔵SSD条件としてDRAMありの5.5GB/s以上となっていて、T500はその値をクリアしているので全く問題はない。

T500

アクセス速度は5564MB/秒となったが、この数値は全く問題ない

 あとは、PS5内蔵SSDに保存されているゲームを必要に応じて移動するだけ。ゲームを移動するには、[設定]の[ストレージ]から[本体ストレージ]を選択し、[ゲームとアプリ]の中から、移動したいゲームを選択して実行するだけだ。

T500

[本体ストレージ]の[ゲームとアプリ]を選択

T500

ゲームを選択し、メニューから[移動する項目を選択]を選ぶと、複数のゲームを選べる

T500

あとは移動したいゲームを選んで実行するだけ

ゲームの読み込み速度を計測

 実際、PS5内蔵SSDとT500 with heatsinkで、ゲームのロード時間を計測してみた。計測はストップウォッチによる手動で、3回計測した平均値としている。

 まず、SIEのオープンワールドアクションゲーム「Marvel's Spider-Man: Miles Morales」。ゲームの容量は約40GBだが、ロード時間は短めとなっている。計測したのはゲームを起動しオープニングタイトルが表示されるまでの「起動時間」とコンティニューを選択してゲームが始まるまでの「ゲームロード時間」、[アクティビティーの再開]を選択して起動からゲームが始まるまでの[アクティビティー再開時間]の3つ。

T500

「Marvel's Spider-Man: Miles Morales」のゲームロード時間の結果

 結果は、わずかに早かったが、誤差の範囲内だろう。PS5内蔵SSDと比較してそん色なくプレイできる。

 続いて、死にゲーと称されるコーエーテクモゲームスの「Wo Long:Fallen Dynasty」。こちらも、ゲーム容量は41GBほどで、やはりロード時間は短いほうだ。計測したのは前出同様、ゲームを起動しオープニングタイトルが表示されるまでの「起動時間」とコンティニューを選択してゲームが始まるまでの「ゲームロード時間」、[アクティビティーの再開]を選択して起動からゲームが始まるまでの[アクティビティー再開時間]の3つ。

 結果は、やはり若干PS5内蔵SSDより早い結果となり、アクティビティー再開時間は約1秒の差がついている。PS5内蔵SSDと拡張ストレージのロード時間はほぼ変わらない傾向にあるが、ゲームによっては若干ロード時間が早くなることもあるようだ。

T500

「Wo Long:Fallen Dynasty」のゲームロード時間の結果

 最後に、8月にリリースされたフロム・ソフトウェアのロボットアクションゲーム「ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」。ゲーム容量は43GBで広いマップ内を移動してのアクションゲームながら、やはりロード時間は短くなっている。計測したのは、ゲームを起動しオープニングタイトルが表示されるまでの「起動時間」とコンティニューを選択してゲームが始まるまでの「ゲームロード時間」、[ゲームに戻る]を選択して起動からゲームが始まるまでの[ゲームに戻る時間]の3つ。

T500

「ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」のゲームロード時間の結果

 結果は、これまでと同様に若干早くなっているものの、誤差の範囲内だろう。[ゲームに戻る]は、起動とゲームロード時間を合わせたものだが、ゲーム起動時間とゲームロード時間の合わせた時間より長くなっているのは、オープニングタイトルからゲームをロードする画面になるまでに、サーバーとの通信などがあるためだ。

 もう1つ、ゲームを移動する時間も計測した。計測方法はゲームロード時間の計測と同様だ。計測したゲームタイトルは、ロード時間を計測した3本のほかに、大容量タイトルのSIE「グランツーリスモ7」(約116GB)を加えた、4タイトルで測定した。

T500

ゲームの移動時間の結果

 結果は、大容量のグランツーリスモ7でも約52秒でPS5からT500 with heatsinkへ転送できた。単純計算で転送速度は約2235MB/秒。逆にT500 with heatsinkからPS5への転送は、8倍以上の時間がかかるが、これはSSDの性能ではなくシステム上の問題で、拡張スロットに装着したSSDいかんに関わらず、このような傾向にある。また、これまでさまざまなSSDで検証してきたが、本製品は移動速度がほかよりも10%程度転送時間が早い。システムが更新されたからではなく、本製品特有なもののようだ

PS5の逼迫した内蔵SSDを解消する大容量T500 with heatsink

 ロード時間の計測の結果の通り、PS5内蔵のSSDに比べてT500 with heatsinkは、そん色ない性能を発揮する。ヒートシンク付きなので、PS5の拡張スロットへそのまま差せ、2TBモデルならさまざまなゲームを楽しむユーザーでも、しばらくは容量安泰だ。

 キャプチャ機能を使った録画は、拡張ストレージへ保存できないので、PS5内蔵SSDはキャプチャ用として確保し、ゲームはすべて拡張ストレージへ保存という考えかたもありだ。ちなみにストアから直接拡張ストレージへダウンロードも可能なので、都度PS5内蔵SSDから移動する必要はない。

 T500 with heatsinkの価格は、2TBモデルで3万5000円前後。すでにPS5のストレージが逼迫している人はもちろん、新型PS5購入時に合わせて購入してみてはいかが。

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