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パソコンショップSEVENのZEFT G42WHFについてインタビュー、RTX 4070 Ti採用

デザイン性も機能も高く面白いNZXT「H6 Flow」に最新i7-14700KF、コスパにも考慮されたBTOPCとは?

2023年11月21日 11時00分更新

文● 宮崎真一 編集●八尋/ASCII

提供: セブンアールジャパン

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熱はテストを重ねて冷却パーツを選定
マザーボードは好評なASRock「B760M RS/D4 WiFi」

──i7-14700KFはTDPが125Wで、しっかりとした冷却も必要と思いますが、ZEFT G42WHFの簡易水冷はラジエーターに240mmサイズのものを採用しています。冷却面で心配はないのでしょうか?

中嶋氏:おっしゃるとおり、i7-14700KFは、第13世代のi7-13700KFに比べてEコアが増え、L2キャッシュやL3キャッシュの強化が図られています。そのため、i7-14700KFでは、i7-13700KFでは問題なかった簡易水冷クーラーに冷却性能が足りないといった場面が出てきました。ですが、今回採用しているCoolerMasterさんの「240L CORE ARGB」は、240mmサイズでも十分な冷却性能を発揮し、弊社で行なったテストでもi7-14700KFは安定動作を実現しました。ですので、冷却面でも安心してお使いいただけます。将来的にCPUのアップグレードをお考えで、もっと高い冷却性能が必要であれば、ケースは360mmサイズのラジエーターも搭載可能ですので、BTOでそちらを選択していただければと思います。

簡易水冷クーラーは240mmサイズのもの。トップパネルに装着されている

──ちなみに、冷却性能が足りないという判断はどのようにされていますか?

中嶋氏:弊社で行なっている独自テストの結果ですね。冷却性能が足りていないと、高負荷の作業中などにCPU温度が上がりすぎてしまいます。場合によってはサーマルスロットリングという温度が下がるまで一時的にCPUクロックを下げる機能が働いてしまい、結果的にパフォーマンスが低下してしまいます。長時間のストレステストを経た結果、安定した高い冷却性能のスコアを得られたのが、この240L CORE ARGBです。

真重氏:なお弊社のテストでは、大きな負荷を掛けてもi7-14700KFのPコアの温度が81~88度に収まっていました。

──マザーボードがインテル B760チップセット搭載のものを採用している点もコスパを重視されているなというのを感じます。

中嶋氏:はい。ASRockさんの「B760M RS/D4 WiFi」も弊社で非常に人気の高いマザーボードです。第14世代のCPUが登場に合わせて、マザーボードメーカー各社から対応した新製品がいくつか発売されていますが、Intel Z790/H770/B760といったチップセット自体に変更はなく、引き続き継続いたします。こうした既存モデルを利用することで、コストパフォーマンスを追求しています。14世代CPUに合わせて発売されたマザーボードもご用意しており、MSIさんの「MEG Z790 GODLIKE MAX」の取り扱いを始めました。こちらは昨年人気のあった「MEG Z790 GODLIKE」の最新版です。店頭売価が約20万円の商品でしたが、想定を超える人気でした。その他ではASUSさんの「ASUS ROG MAXIMUS Z790 FORMULA」もございます。昨年のお話になりますが、高額なマザーボードは供給が難しい部分もあるそうで、突然の終了でした。この機会に是非ご検討いただければと思います。

デザイン的にも機能的にも面白いH6 Flow White
斜めにカットされたフロントパネルが、冷却でも活躍

──ケースについてもお聞きしたいのですが、やはり斜めにカットされたフロントパネルが特徴的ですね。

中嶋氏:その斜めにカットされた箇所に120mm角ファンが3基搭載されていまして、そこから背面やトップパネルへ抜けるエアフローがなかなか強力で、冷却性能はかなり高いケースです。今でも一部のケースに見られますが、ケースの前面側にシャドウベイが用意され、そこにHDDなどを搭載して、前面のエアフローがマザーボードに直接当たらないことがあります。ですが、このH6 Flow Whiteでは、フロントパネル側はキレイに何もありませんので、エアフローがマザーボードやビデオカードの直接当たる構造をしています。ですので、この斜めのカットはデザイン的にも新鮮ですし、よく考えられているなと思います。

──斜めなのはデザインだけでなく、機能的にもいいんですね。

中嶋氏:実際、H6 Flow Whiteの特徴を代理店に聞いても、この斜面により、GPUに直接エアフローに当てることができるようなったとのことです。また、“H6”の名前の由来ですが、NZXTさんによると、「H5よりやや大きく、H7よりも小さいことから名づけられた」そうです。おもしろいのは、H8としなかった理由が、H-Eightと読むと“Hate”と音が似ているからだそうです。

ZEFT G42WHFを正面から見たところ。右側が大きく斜めにカットされているのが特徴的だ

真重氏:このデザインは、第一印象ではすごく斬新だなと思いました。と同時にNZXTさんらしいケースだなとも。やはり、グローバルトレンドを意識したデザインを感じさせられますね。おそらく、このケースを使われる方のほとんどは、強化ガラスで構成されたフロントパネルから左側面を、自分のほうに向けて配置すると思います。ですので、実際に使ってみると、その斜めのカットが自分から見えないという点もよく考えられていますね。高さはそれほどではありませんが、横幅はそれなりにあるケースなので、机上に置くのであれば、広さが必要かなとも感じています。

斜めにカットされた箇所には120mm角ファンが3基搭載されている

斬新だがグローバルトレンド意識したデザインと言う真重氏

──さらに冷却効果を高めることも?

中嶋氏:はい、可能です。H6 Flow Whiteでは、底面に140mm角ファンを2基、背面に120mm角ファンを1基増設可能です。弊社ではBTOでその変更をできるようにします。とくに、ビデオカードのステイを付けるために、140mm角ファンを1基だけ増設するといったことも対応可能ですので、お客様に検討いただけるとありがたいですね。ちなみに、H6 Flow Whiteは、トップパネルや背面、それに右側面にいたるまで通気孔となるようにメッシュ加工がされています。そのため、非常に通気性がよく、綺麗に滞りなくエアーが抜けるのも特徴です。

底面には140mm角ファンを2基搭載することも可能だ

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