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データ入力業務を効率化、23年12月中旬より販売開始

PFU、AI-OCRソフト「DynaEye」シリーズが「給与支払報告書」に対応

2023年11月09日 13時30分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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 PFUは、2023年11月9日、AI-OCRソフトウェア「DynaEyeシリーズ」において、自治体に提出する給与支払報告書に特化した「DynaEye給与支払報告書OCR V1.0」を、2023年12月中旬より販売開始することを発表した。

 2021年以降、一部の事業者において、給与支払報告書のeLTAX(地方税ポータルシステム)もしくは光ディスクによる提出が義務化されている。一方で、環境整備にかかるコストなどが要因で紙で提出する企業も多く、加えてデータエントリーにおけるOCRの導入は、レイアウトが多様なために読み取り精度に課題があったという。

 DynaEye給与支払報告書OCR V1.0は、AIに給与支払報告書を学習させることで読み取り精度を向上、給与支払報告書を扱うBPO事業者と共同検証することで、給与支払報告書に特化したOCRエンジンを搭載している。給与支払報告書の「総括表」「仕切紙(特別徴収、普通徴収)」「個人別明細書」を自動識別し、活字と手書き文字どちらにも対応。発表時点で、個人別明細書の認識率約98%、1帳票あたり約5秒以内の処理速度を実現しているという。

 また、事前設定不要で、PCにインストールするだけですぐに利用できる。同ソフトウェアにより、限られた期間で負荷のかかる給与支払報告書のエントリー業務の効率化を支援する。

DynaEye 給与支払報告書OCRの利用の流れ ※給与支払報告書は「様式(17号、17号別表)」(出典:総務省)を加工

 DynaEye給与支払報告書OCR V1.0の利用PCにはGPUが必要となり、推奨スペックは、CPUはインテル Core i7 4.7GHz以上 第12世代以降、GPUはNVIDIA GeForce RTX 3060以上、メモリは32GB。BPO事業者を中心に展開し、価格は1枚あたりの料金でのライセンス提供となる。

 DynaEyeシリーズは、帳票のデータ化を支援するAI-OCRソフトウェア「DynaEye 11」を中心に、運転免許証やマイナンバーカードに特化した製品など、業務ニーズに合わせたOCR製品を揃えている。

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