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新MacBook Pro/iMac登場! Appleシリコンの性能は「M3」で新段階に! 第8回

隠れた完全ブランニュー、MacBook Pro 14インチは幅広いユーザーにお勧め【レビュー】

2023年11月07日 12時00分更新

文● 村上タクタ 編集●飯島恵里子/ASCII

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安価な価格設定のはずではあるが……

 従来のMacBook Pro 13インチ(M2)から、飛躍的に仕様の向上したMacBook Pro 14インチ(M3)だが、価格もそれなりに上がってる。だが、筆者としては、新世代の上位クラスのボディ、ディスプレイ、スピーカーの恩恵を考えると、このコストアップは仕方ないところと考える。

 MacBook Pro 14インチ(M3)の価格は、24万8800円から。円安だから高く感じするが、米国では1599ドルなのだから「割安なモデル」ということになるのだろう。ちなみに試用機は、このもっともリーズナブルなモデルだ。

 リーズナブルとはいえ、ユニファイドメモリーは8GBでも十分に使い物になるし、ストレージも512GBが用意される。一般の使用にはこれで十分なのではないだろうか?

順当なM2→M3の性能向上

 では、さっそくGeekbench 6にかけてみよう。

 結果、CPUのシングルコアが3115、マルチコアが1万2038だった。これはそれぞれM2の120%と、122%にあたる。GPUはOpen CLは3万582、Metalが4万7636。M2と較べると113%、105%となっている。

年々Mシリーズチップの性能は15~20%ほど上がって行くので、今回のM3は処理能力だけでいえば、M1 Proの下位モデルを超えるほど

 GPU性能は思ったより伸びなかったが、こういったテストには計測誤差というのもあるし、断言はできない。M1→M2の時に大きく性能が上がっていたので、M2→M3はこんなものなのかもしれない。ともあれ、充分な性能ではある。

 ちょっと写真.appで写真の加工をしてみたり、iMovieでiPhone 15で撮影した動画の編集などをしてみたが、ちょっと使ってみたぐらいでは、まったく操作が引っ掛かったり、増してやビーチボールが回ったりすることはない。快適に使うことができる。

 多数のストリームを持つ8K動画の編集や、何百というトラックを持つ音楽を扱う、精彩な3Dグラフィックを生成する……という作業をするのでなければ、MacBook Pro 14インチ(M3)は最高のパートナーになると思う。

付属するMagSafeのケーブルと、70WのUSB-C電源アダプター。2880円の追加で、高速充電可能な96WUSB-C電源アダプターに交換可能。だが、電池が減らないので、アダプターを持ち歩く必要はほとんどない

 しばらく使ってみてから気が付いたのだが、MacBook Pro 14インチ(M3)はバッテリーがまったく減らない。ちょっとやそっと作業に使っても数パーセントしか減らないのだ。普通に長時間仕事に使っても、2~3日は充電しなくていいと思う。公称のバッテリーライフはApple TVアプリのムービー再生という負荷のかかる使い方をしても22時間持つという。

 どうやら、バッテリーセルはM3 Pro/Max搭載機と同様のようで、M3の消費電力の少なさのおかげで、この素晴らしいバッテリーライフが実現している。22時間というのは、おそらくこれまでのアップルのノートパソコン史上、もっともバッテリーライフの長いノートパソコンだと思われる。

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