現場仕事の遠隔支援ツール「SynQ Remote」11月1日よりリニューアルで提供開始
アプリのインストールや事前登録が不要な「ゲストモード」を新たに搭載
クアンドは11月1日、同社が開発・提供する遠隔支援ツール「SynQ Remote(シンクリモート)」をリニューアルして提供する。
専用アプリのインストールや事前登録が不要な「ゲストモード」を新たに搭載。協力会社や現場の職人、施主、顧客など社外の人と繋がりやすくする。
急がれる2024年問題や施工不良・工期遅れへの対応
2024年4月の働き方改革関連法適用開始に向け、建設業や運送業では、労働環境の改善が急務となっている。相次ぐ施工不良やデータ改ざんの報道を受け、社内検査や施主検査を強化する動きも出てきている。2025年開催予定の大阪・関西万博では工事の遅れが懸念されているなど課題が山積みだ。
現場では一日のうち30%もの時間が現地確認のための移動に割かれている現状がある。その移動時間を削減し、実業務に時間を使えるようにしたいという思いで開発されたのがSynQ Remoteだ。
この遠隔支援ツールは、双方向の指さし確認が可能なポインター機能や騒音環境でもやり取りが可能な音声文字起こしチャットなど現場特化の機能を搭載。スマホがあれば、新しいデバイスに初期費用がかさむこともない。大東建託などの建設業や電気・鉄道関連のインフラ業、安川電機やカワサキロボットサービスなどの製造業などに導入されている。
社外の相手と簡単につながる
移動先の現場で話す相手は、協力会社の従業員や職人、顧客など大半が社外の相手だという。従来のビデオ通話ツールにはアカウントの招待の手間や費用、セキュリティーの問題などがあり、社外の人とは電話やメールのみという企業が少なくない。
SynQ Remoteは今回、「社外の相手こそ簡単につながりたい」という利用客の声をもとにゲストモードを開発した。
現場にいる担当者は、遠隔にいる管理者や技術者に確認したい問題が発生したとき、現場に貼ってあるQRコードを読み込みグループ通話に入室。すると登録されている複数の技術者のスマホやPCに通知が届き、そのとき応答できる技術者が通話に入る。リアルタイムの映像上に互いのポインターを出し合いながら問題点を確認、テキストや描画での指示も書き込める写真や動画を証跡として残して通話ができる。
ウェアラブルカメラとの連携でハンズフリーも可能に
今回のリニューアルから、ウェアラブルカメラとの連携も可能。ザクティのブレない遠隔臨場カメラと接続可能で、ハンズフリーでブレ補正・水平維持処理がされた映像を遠隔地に配信できる。
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