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美少女たちと過ごす不思議な夏休みに感動!フロントウイングの新作ノベルゲーム『GINKA』をプレイレビュー【前編】

2023年10月27日 15時00分更新

文● 梶井工太郎 編集●ミヤザキ/ASCII

 『ATRI -My Dear Moments-』や「クリザイア」シリーズなどで人気のフロントウイングが贈る新作ノベルゲーム『GINKA』。今回はメーカーさんから提供いただいたPC(Steam)版を元に、本作を前・後編に分けて深掘りレビューしていく。

 前編となる今回は、ゲームのあらすじや登場キャラクター、ゲームの基本について紹介していこう。なお、本作はSteam/DMM GAMES/DLsiteの各デジタルストアで配信中。価格は、3278円となる。

 なお、画像は製品版とは一部異なる場合がある点は留意してほしい。

【OP】『GINKA』/長谷川育美「Star Trail」

 紹介に入る前に、本作の推奨/最低スペックをチェックしてみよう。推奨のスペックでも、それほどマシンパワーを必要としない。ノートPCなどでも十分快適にプレイできるだろう。

動作環境(推奨)
OS Windows 10/11(mobileは動作対象外です)
プロセッサー インテル「Core 2 DUO」(2コア/2スレッド、2.66GHz以上)
メモリー 2GB
グラフィック VRAM512MB以上、解像度1280x720以上
DirectX Version 9.0c
ストレージ 4GB以上空き
サウンドカード Support for PCM playback through DirectSound
追記事項 Windows Media Player 9 以上必須
動作環境(最低)
OS Windows 10/11(mobileは動作対象外です)
プロセッサー インテル「Core 2 DUO」(2コア/2スレッド、2.66GHz以上)
メモリー 1GB
グラフィック VRAM320MB以上、解像度1280x720以上
DirectX Version 9.0c
ストレージ 4GB以上空き
サウンドカード DirectSoundに対応した音源
追記事項 Windows Media Player 9 以上必須

本作の背景となるあらすじ

幼なじみの少女・銀花は、夏祭りの夜、
“神隠し”にあって消えてしまった。

あれから5年。 高校生になった青羽流星は、フェリーに揺られ、ふらりとひめ島へ帰ってきた。 確かめたかった。銀花はあれから、どうなってしまったのか? もしかしたら、何事もなかったように家へ帰っていて、島の高校に通いながら普通に暮らしているんじゃないか……。

そんな淡い期待は裏切られる。 あの夜からずっと、銀花は行方知れずのまま。

失意に沈み、再び島を離れようとする流星だったが、そこで不思議な再会をする。 目の前に現れたのは、あの頃の姿のままの少女――ギンカ。

「おかえりなさい」

自分の名前さえ忘れてしまったギンカ。 覚えているのは“リュウセイ”の名前と、彼を好きだという恋心だけ。

今までどこにいたのか? なぜ、幼い姿のままなのか?

おだやかに時間の流れる小さな島で、 “神隠し”から帰ってきた幼なじみの少女と過ごす、 おとぎ話のような夏休み。

幼い頃に夏空の下で交わした言葉――。忘れようもない思い出を辿るところから、物語は始まる

 本作は、主人公が故郷のひめ島で体験する、不思議なひと夏の出来事を描く。企画/シナリオには「紺野アスタ」氏。原画/キャラクターデザインにはイラストレーターの「ゆさの」氏と、『ATRI -My Dear Moments-』の黄金コンビがスタッフとして再集結している。

物語を彩る個性豊かなキャラクターたち

 ゲームは、主人公以外はフルボイス。TVアニメやゲーム、舞台など多方面で活躍する豪華声優陣が出演している。

青羽 流星(あおば りゅうせい)

 この物語の主人公。小さい頃ひめ島で暮らしていたが、銀花が“神隠し”にあったのをきっかけに離れていた。

 ごく普通の少年だが、子ども時代は地元に馴染めず荒れていた。ふざけた態度の裏に、破滅願望じみたものが顔を覗かせる時がある。

 帰郷した島でギンカと出逢い、止まっていた時間が動き出す。

「そんな時、出逢ったんだ。銀花に。この娘のために生きたいって思えた」

ギンカ CV:長谷川育美さん

 島へ帰ってきた流星の前に現れた、不思議な少女。“神隠し”にあい、いなくなった銀花とそっくりだが、その容姿は5年前のまま。

 自分の名前さえも忘れてしまっているが、なぜか流星の名前と彼への恋心だけ覚えている。内気さは銀花そのままだが、無邪気さは銀花以上。

 「流星のお嫁さんになる」と意気込んでいる。

「……おかえりなさい、リュウセイ」

謎の少女 CV:???

 島に現れた謎の少女。見慣れない制服を着ており、腰に剣を提げている。髪は銀色、容姿や仕草もよく似ていて、まるで銀花が成長した姿のよう。

「私は神様を探すために、ここへ来た」

海野 ひまわり(うみの ひまわり) CV:長縄まりあさん

 島育ちで、将来は都会の高校へ通い、ギャルになりたいと夢見る中学生。純朴で明るいムードメーカー。

 流星が島に住んでいた頃、よく遊んでもらっていたため、「リュウにぃ」と呼んで今もなついている。漁師の娘。

「リュウにぃが帰ってきてくれたから、夏祭りが盛り上がっちゃうね―」

涼代 リン(すずしろ りん) CV:伊藤彩沙さん

 流星のふたつ年上で、島の子どもたちのまとめ役。島に来てすぐの頃、馴染めずにいた流星を遊びの輪に誘ってくれた。大人子ども問わず、面倒見がいい。

 健康的な肉体美の持ち主で、運動神経抜群。腕っ節が強く、小学生の頃は島の武術大会で負けなしだった。家族想いな農家の娘。

「ほんとに嬉しいよ。ふたりが帰ってきてくれて。おかえりなさい、姫様、流星」

荒羅伎 なずな(あららぎ なずな) CV:安済知佳さん

 ひめ島にある小学校の教師で、流星が島にいた頃の担任。流星が頼れる唯一の大人で、帰郷した彼の面倒を見てくれる。

 しっかりした性格で、おだやかな人柄の先生だが、なぜか古武術の達人でもあり、体育の授業で子どもたちに護身術を教えている。担任した元生徒たちからは、今でも慕われている。

「帰ってきてくれて、嬉しいのよ。だから、夏休みを楽しんでってね」

七守 草二(ななもり そうじ) CV:森嶋秀太さん

 流星と同い年で、子どもの頃から彼をライバル視してきた。生真面目な性格で、不正やひいきはしない。たとえ相手が流星でも、褒めるべきは褒める。

 地方議員の家系で、自分も将来は議員として島に貢献したいと考えている。現在は、人口が減り続ける島の活気をどうにか取り戻せないかと、真剣に悩む日々。

「我々は夏祭り実行委員会。この夏、5年ぶりに夏祭りを復活させるべく、日夜活動に励む秘密組織だ」

ゴン太(ごんた) CV:???

 でっぷりとした大柄なねこ。通称「ゴロマキゴン太」。ゴロとはケンカのことで、相手がどんな種族であろうと売られたケンカは買う。そして返り討ちにしてきた。

 しかし、自分から誰かを襲うことはないし、ひまわりにウザ絡みされても不満そうに「ナァ……」と鳴くだけで、好きにさせている体と器のビッグなねこ。

 いつものっそのっそとお腹をゆらして、島をパトロールしている。

「ナァ……」

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