前へ 1 2 3 次へ

最新インターフェースも装備でIntelの第14世代Core自作にピッタリ

Core i7-14700Kの性能を引き出すZ790ハイエンドマザーボード、MSI「MAG Z790 EDGE TI MAX WIFI」

文●石川ひさよし 編集●ASCII

提供: エムエスアイコンピュータージャパン

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 Intelから第14世代Coreが発表されるとともに、MSIからそれをサポートするIntel Z790マザーボードのリフレッシュモデルが登場した。今回はそのうちの1枚、「MAG Z790 EDGE TI MAX WIFI」を紹介しよう。

Z790登場から1年。この間のアップデートを盛り込んだリフレッシュモデル

 はじめに第14世代Coreについてだが、これをサポートするのはIntel 600/700シリーズマザーボードで、既存の製品についてはBIOS対応となる。既存の製品を店頭購入する場合は、対応BIOSにアップデート済みの証「Next Gen CPU Ready」のステッカーをチェックしよう。一方、新たに投入されるマザーボードは最初から第14世代Core対応済み。チップセットは引き続きIntel Z790だが、既存の製品と区別をする意味で「MAX」と付けられている。

MSI「MPG Z790 EDGE TI MAX WIFI」 実売価格は6万5580円前後

 Intel Z790マザーボードが最初にリリースされたのは1年前のこと。新世代CPUに合わせて設計を見直し、機能やインターフェースをアップデートしてリリースされたというわけだ。まあ、第13世代Coreですでに組んだという方にとってはまだ早いよというところ。第12世代Coreやそれ以前で組まれた方がそろそろ組み直したい……といった時、既存のIntel Z790マザーボードではやや古いし、せっかくなら令和最新2023年モデルで組みたいと願うだろう。そうしたユーザーのための新マザーボードだ。

M.2 SSDがGen5含め5スロット。Wi-Fi 7など最新高速I/Fも充実

 MSIマザーボードでは製品名の頭の3文字、MEG、MPG、MAGと3つのグレードが用意されている。およそエンスージアスト向け、ハイエンドゲーマー向け、ゲーミングエントリー向けといった分け方だ。MPG Z790 EDGE TI MAX WIFIはハイエンドゲーマー向けのMPGグレードに属する。MPGグレードの中では「CARBON」と「EDGE」の2つのシリーズがある。機能的にもCARBONが上位モデルとなるが、ブラックのCARBON、シルバーのEDGEとカラーリングも分かれている。

 主な仕様は以下のとおり。サポートするCPUはIntel 第12〜14世代のCore、Pentium GoldまたはCeleronとなるが、このグレードの製品なのでほぼ間違いなくCoreを、それもCore i9や7を組み合わせられるだろう。

「MPG Z790 EDGE TI MAX WIFI」の主なスペック
対応ソケット LGA1700
チップセット Intel Z790
フォームファクター ATX
メモリースロット DDR5×4(最大192GB)
対応メモリークロック DDR5-7800+(OC)~5800(OC)、DDR5-5600~4800(JEDEC)
拡張スロット PCI Express 5.0 x16×1、PCI Express 3.0 x1×1、PCI Express 4.0 x16(x4)×1
ストレージインターフェース SATA3(6Gbps)×8、M.2(PCIe5.0x4)×1、M.2(PCIe4.0x4/SATA3)×1、M.2(PCIe4.0x4)×3
ネットワーク 2.5ギガビットLAN(Intel )、Wi-Fi 7
サウンド 7.1chオーディオ(Realtek ALC4080)
リアインターフェース USB3.2 Gen2x2 Type-C×1、USB3.2 Gen2 Type-C×1、USB3.2 Gen2 Type-A×4、USB3.2 Gen1 Type-A×4、オーディオ端子×5、SPDIF端子×1、DisplayPort 1.4×1、HDMI 2.1×1、Clear BIOS×1、Flash BIOS×1
M/B上インターフェース RGB LEDヘッダー×1、アドレサブルV2 RGB LEDヘッダー×3、ARGB+FANヘッダー×1、USB4カード用コネクタ×1、USB3.2 Gen2 Type-Cヘッダー×1、USB3.2 Gen1ヘッダー×2、USB2.0ヘッダー×4、TPMヘッダー×1、チューニングコントローラーコネクタ×1など

 なお、既存モデルに「MPG Z790 EDGE WIFI」がある。実際のところ見た目はどちらもほとんど同じだ。スペックの違いを見ていくと、DDR5 OCメモリのサポートクロック上限が7200+→7800+へ、M.2(CPU接続)のインターフェースがPCI Express 4.0 x4→5.0 x4へ、ARGB+FANヘッダーやUSB4カード用コネクタ、チューニングコントローラーコネクタといった新たな機能の追加だ。パフォーマンスに影響するところでは、PCI Express Gen5世代のM.2 SSDをフルに使えることはポイントになるだろう。これまでなら高価な上位モデルしか選択肢がなかったが、EDGEクラスでも利用可能になり、カラーリング的にもホワイトPCを狙っていた方の有力候補となるだろう。

 では各部をもう少し詳細に見ていこう。まずはVRM。MPG Z790 EDGE TI MAX WIFIのVRMは16+1+1フェーズだ。

VRMヒートシンクを外した状態。9+9で18のMOSFETやチョークが並び、左上にPWMコントローラがある

PWMコントローラはRenesas「RAA229132」

EPS12Vは2基

メインとなる16フェーズ分のMOSFETはRenesas「ISL99390」。90A対応のSPSだ

Monolithic Power Systemsの「MP87670」

Renesas「RAA220075R0」

大型のVRMヒートシンクを搭載

CPUソケットの左と上で分かれた2つのヒートシンクはヒートパイプによって結ばれている

前へ 1 2 3 次へ

過去記事アーカイブ

2024年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2023年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2022年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2021年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2020年
01月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2019年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2018年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2017年
01月
03月
05月
06月
07月
09月
10月
11月
2016年
01月
03月
05月
06月
09月
11月
2015年
01月
03月
04月
06月
2014年
05月
06月
09月
10月
11月