インテル、AI処理で威力を発揮する第四世代Xeon
午後から始まったセミナー「インテルXeonプロセッサーの最新技術とCPU×最新AI技術」は、第四世代Xeonスケーラブルプロセッサーが、いかにAIに強化されているかについて解説された。登壇者はインテル 矢内洋祐氏。
矢内氏はまず、「AIはコストがかかる。エンジニアの育成と開発期間の短縮化が重要」と問題提起。インテルはこの2つの問題を解決し、AIが広く使われる未来を目指している。
取り組みとして紹介されたのは2つ。1つめの「人材不足」に関しては、エンジニア以外でもAIを扱えるように「intel GETi」と名付けられたサービスを提供している。これはコードを書かずにAIを開発できるツール集。そして2つめの「開発プロセスの短縮化」については、ツールやリファレンスキットを開発者に公開し、ユーザーの負担を減らす施策を行なっているそうだ。
AI処理を高速化させる「Intel AMX」
AI開発のプロセスは、「データの準備」と「学習」、「推論」の3つのフェーズが分かれている。このなかで学習と推論はGPUを使うと思われがちだが、実際に商用システムで使われている推論の7割はXeonが使われているそうだ。ここで矢内氏は、第四世代Xeonスケーラブルプロセッサーに搭載された拡張命令「Intel AMX」について解説を始めた。
AMXはディープラーニングのアクセラレーター。いままでとは違い、2次元のデータを集めたものをそのまま処理できるのが特徴。矢内氏は「従来のIntel AVX-512では3サイクルかかっていたものが、1サイクルで処理できるようになった」と語った。矢内氏によると、推論だけでなく学習性能も最大10倍も向上したので、AI開発プロセスはXeonだけで行なえるそうだ。
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