NVIDIAがホンキで取り組むAI研究開発
11時から始まったNVIDIAのセミナー「AI × NVIDIA Omniverse最新活用事例」は、グラフィックに関するAI活用についての公演。エヌビディア合同会社 ビジネスデベロップメントマネージャーの高橋想氏が登壇した。
11時から始まったNvidiaのセミナー「AI × NVIDIA Omniverse最新活用事例」は、グラフィックに関するAI活用についての公演。エヌビディア合同会社 ビジネスデベロップメントマネージャーの高橋想氏が登壇した。
30年前の1993年に創業したNVIDIAは、3Dゲームやグラフィックスからスタートした。しかし現在ではGPUがさまざまな用途で使われており、2012年以降はAIにも活用されている。
高橋氏はセッションの冒頭で、「当社はハードウェアメーカーのイメージが強いが、GPUを活用させるソフトウェア(ライブラリ、フレームワーク)開発にも力を入れている」と紹介。実際、社内のエンジニアの半分以上はソフトウェア開発とのことだ。
高橋氏は「昨今話題の生成AIは弊社も取り組んでいる」と語り、NVIDIAが関わっている自動車業界を例に出して話を進めた。
自動車業界では、コンセプトデザインを生成AI作らせたり、自動車運転車両のトレーニングにAIを活用したりしている。また、工場の生産プロセスの最適化にも、AIが役立っているそうだ。
NVIDIAが提供するプラットフォーム「Omniverse」を使えば、さまざまなツールとデータを一元管理できる。高橋氏は「リアルタイムにフォトリアルな映像で表現できるのが特徴」と語った。
また、ストックフォトサービスを行なうShutterstockとのコラボも紹介された。同社は「Nvidia Picasso」を使い、HDRI画像を生成している。従来は希望する画像を探すしかなかったが、このサービスを使えば文字(プロンプト)を入力するだけで希望のHDRI画像を生成できるそうだ。
加えて高橋氏は、現在NVIDIAが研究開発中の技術についても言及した。AIを使えば、いままで計算が難しかった髪の毛の表現を自然にできたり、モーションスーツが必要だったモーションキャプチャーが動画だけで行なえるようになったり、AIの用途は広がっていくそうだ。
すでにテキストから3Dデータを生成するサービスは行なわれているが、「まだ精度に問題がある(高橋氏)」と語る。しかし、今後は改善されてゆき、ゆくゆくはテキストからアニメーションを作れる時代も訪れるとのこと。
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