サイエンスアーツは10月12日、同社が提供する「Buddycom(バディコム)」を使い、北陸新幹線にて東日本旅客鉄道(JR東日本)と西日本旅客鉄道(JR西日本)間のグループ通話の運用が開始されたと発表した。
Buddycomは、インターネット通信網(4G、5G、Wi-Fi)を利用し、スマホやタブレットにアプリをインストールすることで、トランシーバーや無線機のように複数人と同時コミュニケーションを可能にするサービス。
北陸新幹線はJR東日本とJR西日本の両社の区間をまたいで運行し、両社の運転士と車掌は上越妙高よりも2駅東京寄りの長野駅で交代するが、JR東日本のアテンダントは交代せず、JR西日本の営業区間も乗車。両社ともBuddycomを使用して新幹線内の乗務員間の連携を図っていたが、これまでJR東日本のアテンダントとJR西日本の乗務員がグループ通話で連携を図ることはできなかった。
今回、JR東日本とJR西日本はBuddycomの企業間通信機能の利用を開始し、北陸新幹線のJR西日本管轄の3000グループに、JR東日本のアテンダントが参加。JR東日本のアテンダントとJR西日本の乗務員がグループ通話できることで迅速な情報共有や利用者への対応が可能になったという。