スペクティ、NTTデータと資本業務提携
株式会社Spectee
~防災技術のグローバル展開・新たなソリューション開発に向け連携を強化~
防災テックベンチャーの株式会社Spectee(本社:東京都千代田区、代表取締役:村上建治郎、以下「スペクティ」)は、株式会社NTTデータ(本社:東京都江東区、代表取締役社長:佐々木 裕、以下「NTTデータ」)による出資を受け入れ、防災領域での両社の持つ様々なアセットを活用した事業連携の推進、及び海外展開に向け両社の協力関係を強化することで合意しました。
スペクティは、災害発生時にソーシャルメディア上の投稿や気象データ、全国の道路・河川カメラの情報、自動車の走行データ(プローブデータ)等を収集・解析し、災害等による被害状況をリアルタイムに可視化・予測するサービスを展開しています。AIを活用した危機管理サービス「Spectee Pro(スペクティプロ)」は、全国950(2023年7月時点)を超える企業や自治体等に提供しています。
NTTデータは、スペクティ等のベンチャー企業をはじめとしたさまざまな企業と連携することにより、避難所情報、SNS情報、衛星やドローン等の災害対応に必要な各種情報を迅速に入手・共有等を可能にすることでプロアクティブな防災対応の実現を目指す「D-Resilio(R)連携基盤」を2023年6月末日より提供開始しています。
■資本業務提携の概要
スペクティとNTTデータは、両社の強みを活かし、既存サービスの付加価値向上や新サービスの創出、国内およびグローバルでの事業拡大等を目的として、以下の通り提携を進めてまいります。
(1) データドリブンの防災DXビジネスを通じた、日本国内及びグローバルで、両社の連携の加速及び事業機会の拡大
(2) 両社の顧客基盤を通じて、両社のビジネスについての新たな顧客開拓
(3) 防災DXに関する技術提携への取り組み
(4) BCP対応に向けた新たなソリューションの開発を目指す
(5) 海外への事業展開に向けた協力体制の強化
[NTTデータ モビリティ&レジリエンス事業部 統括部長 中村秀之のコメント]
SNSや河川カメラ等の多種多様な情報をリアルタイムに収集し、リスク情報を可視化できるスペクティのサービスは、NTTデータの「D-Resilio(R)連携基盤」と親和性が高く、これまでも継続的に連携を進めてきました。また、スペクティが保有する大量のSNS情報等から災害情報を抽出し、位置の特定や真贋判定や予測等を行うAI等の技術は、今後、より膨大な情報を取り扱うことが求められる防災DXにおいては重要性が増すこと、またSNSを活用したSaaSビジネスモデルは、他国へ容易に展開できることを評価し、今回出資を行うことを決定しました。今後は、国内・海外における防災DXビジネスにおいて連携を深化させてまいります。
[スペクティ 代表取締役CEO 村上建治郎のコメント]
NTTデータの「D-Resilio(R)連携基盤」とは、防災関連情報を一元管理できるソリューションとして、スペクティの持つSNS等のリスク情報との連携を進めてきました。また、スペクティではNTTデータグループ内の他のソリューションとの連携実績もあり、防災領域において目指す方向は非常に近いパートナーであると感じていました。この度、資本参加いただくことを通じて、双方の連携をさらに深化させられると考えています。今後、データ駆動型のレジリエントな社会の実現や、日本発の防災技術の海外展開に向けて、スペクティにとってはこれ以上ないほどの心強いパートナーになると確信しています。
■株式会社Specteeについて
スペクティは、「危機を可視化する」をミッションに、SNSや気象データ、カーナビ情報や道路カメラなどのデータから災害・リスク情報を解析し、被害状況の可視化や予測を行っています。
国内トップシェアを誇るAIリアルタイム危機管理サービス『Spectee Pro』は、AI技術を活用し、世界中のSNSや、自動車のプローブデータ、河川・道路などに設置されたカメラのデータ等をリアルタイムに解析し、災害や危機に関する情報を収集、通知、可視化・予測できるリスク管理ソリューションです。
危機情報をリアルタイムに配信するほか、地図と合わせて表示し、「どこで何が起きているか」、「被害状況はどの程度か」などを即座に確認することができます。2023年7月時点で、950以上の自治体、官公庁、民間企業、報道機関などにご利用いただいています。
公式サイト:https://spectee.co.jp/