マイクロソフトは10月3日(現地時間)、同社が提供する「Bing Chat」および「Bing Image Creator」で、OpenAIの最新画像生成AIモデル「DALL-E 3」が無料で利用できるようになったことを発表した。
プロンプトへの追従性が大幅向上
DALL-E 3は、自然言語のプロンプトからリアルで多様な画像を生成できるディープニューラルネットワークを搭載した最新モデル。前モデルの「DALL-E 2」よりも、画像の全体的な品質とディテールが向上している。
特に入力したプロンプト(呪文とも呼ばれる)に正確に追従する力は群を抜いており、一貫性(Coherence)や美学(Aesthetics)に関しても大幅に進化している。
すべての生成画像にはAI作であることを証明する透かしが入る
生成AIメディアのリスクを減らし安全性を向上させるため、マイクロソフトは2つの機能を用意している。
まず、すべての生成画像には、C2PA仕様に準拠した不可視のデジタル透かし(Content Credentials)が埋め込まれており、AIが作成した画像であることを証明できるようになっている。
また、利用規約とコミュニティガイドラインに従い、ヌード、暴力、ヘイトスピーチ、違法行為を含む画像を生成しないようシステムを訓練しており、有害または不適切な画像を削除するコンテンツモデレーションシステムも備えている。
とは言え、現時点でも著作権で保護されている有名キャラクターが生成可能になっているなど、もろもろ調整中のようだ。