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イーロン・マスク氏らの「脳に埋め込む機械」 初のヒト臨床試験へ

2023年09月21日 15時00分更新

文● @sumire_kon

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インプラントのイメージ

インプラントのイメージ Neuralink

 米国の医療機器メーカーNeuralinkは9月19日(現地時間)、同社の脳埋め込み型ワイヤレス・ブレイン・コンピューター・インターフェース(BCI)と手術用ロボットについて、人間を対象とした臨床試験を開始することを明らかにした。

 Neuralinkが開発中のBCIは、脳の運動の意図を制御する領域にインプラントを装着し、脳で考えた動きの通りに外部デバイスを操作するというもの。インプラントが脳の信号を読み取り専用アプリへ送信すると、アプリ側が受信した信号を解読し、人間が望む動作へと繋げる仕組みだ。

 インプラントの装着は手術ロボットが対応し、一度装着すると外部からは見えなくなる。アプリとの通信もワイヤレスだ。

手術ロボット

手術ロボット

 同社の初期の目標は、人々が思考だけでコンピューターのカーソルやキーボードを制御できるようにすること。今回の臨床試験は頸髄損傷または筋萎縮性側索硬化症(ALS)による四肢麻痺のある患者の一部を対象としており、参加を希望する場合は専用ページからの患者登録が必要だ。

 NeuralinkはXの前CEOイーロン・マスク氏などが共同で設立した企業。同氏は今回の発表を受け自身のXアカウントを更新。Neuralinkにより将来的に全身の運動機能を回復できる可能性があることに触れた上で、次のように述べた。

「Imagine if Stephen Hawking had had this.(日本語訳:スティーブン・ホーキング博士がこれを持っていたらと想像してみてください)」

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