このページの本文へ

USB-C搭載、Proはチタンで軽量化! iPhone 15徹底大特集 第65回

iPhone 15を買うか「+3.5万円」でiPhone 15 Proを買うか悩む〜!

2023年09月21日 17時00分更新

文● 井上 晃 編集●飯島恵里子/ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 「iPhone 15」シリーズが発表されました。今回悩ましいのは、新モデル購入の際に「iPhone 15」と「iPhone 15 Pro」のどちらを選ぶかということ。重要な仕様と価格の差とで考えてみます。

カメラ仕様とUSB-Cのデータ転送速度がキモ

 まず、iPhone 15は、2眼構成の背面カメラにおいて、メインカメラの解像度が48MPに。iPhone 14の12MPと比べて約4倍の数です。これは、もし2倍でデジタルズームしても、1/4の解像度の12MPでは撮れるということを意味します。しかも、カメラアプリ内のUIについては、2倍ズームのボタンまで用意されているようです。つまり、選び分けのための「望遠カメラが欲しければProを」というかつての指針は、もう強く機能しそうにありません。

 もちろん、これまでも、Proシリーズでも2倍程度の倍率なら挙動としてデジタルズームをしていましたし、筆者としても「2倍くらいならスタンダードモデルのデジタルズームでも十分きれいだから、食事を撮るなどの日常使いならProじゃなくても全く問題ない」と語ってきました。しかし、今回、iPhone 15のメインカメラが48MPになったことによって、こうした傾向が一層ハッキリしたのかなと感じます。

アップルの「iPhoneのモデルを比較する」ページより

 一方で、iPhone 15 Proシリーズでは、より高い倍率の望遠カメラ(iPhone 15 Proは3倍、Pro Maxは5倍)が使えたり、画角(焦点距離)を24mm/28mm/35mmで選べたり、といった付加価値が追加されてます。筆者は、散歩中に見つけた野鳥や猫を撮影したくなるタイプの人間なので、3倍以上の望遠カメラはやはり魅力的。チタニウム採用で軽くなったボディも気になります。

 また、iPhone 15もiPhone 15 Proも、同じUSB-Cを搭載していますが、データ転送の仕様についてはそれぞれ「USB 2」と「USB 3」で世代が異なる点は見逃せません。具体的には、iPhone 15のポートが最大480Mbpsをサポートするのに対し、iPhone 15 Proは最大10Gbpsまでサポート。 外部機器接続の利便性を考えるならば、iPhone 15 Proを選んだ方が良いのは明らかです。

 そして「iPhone 15」と「iPhone 15 Pro」の価格は以下の通り。

iPhone 15 iPhone 15 Pro
128GB 12万4800円 15万9800円
256GB 13万9800円 17万4800円
512GB 16万9800円 20万4800円
1TB 23万4800円

 価格差はそれぞれ3万5000円。この差額ならギリギリ捻出できるかなと思いつつ、カメラ重視で使うために最低256GBを選ぶと、17万円台でほぼM2搭載の13インチMacBook Proの最小構成価格と同じに。やっぱり高いなぁと思いつつ……。うーん悩ましい。

 

筆者紹介――井上 晃
 フリーライター。スマートフォンを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報やレビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter:@kira_e_noway

カテゴリートップへ

この連載の記事

ASCII.jp RSS2.0 配信中