ウルシステムズ、武蔵野大学の生成AI活用を支援
ウルシステムズ株式会社
学内問い合わせ窓口の自動応答システム開発にAzure OpenAI Serviceを活用
ウルシステムズ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:横山芳成、以下、ウルシステムズ)は、武蔵野大学(東京都江東区、学長:西本照真)の大学・大学院向けの学生に対する学内問い合わせ窓口に生成AIを活用した自動応答システムを導入しました。同業務における生成AIの活用は国内大学として初めての取り組みです(*)。
武蔵野大学は12学部20学科、13大学院研究科、通信教育部を展開する学生数13,000人超の総合大学です。同大学は2024年に創立100周年を迎えるにあたり、記念事業としてスマートインテリジェンスキャンパスプロジェクト(以下、SIC)を開始しました。SICは、デジタル技術を活用し様々な教育サービスを提供する取り組みです。物理的な場所にとらわれずに学校関係者同士が社交できるメタバースキャンパスの設立や時間的制約を受けずに学修が可能なオンデマンド授業など複数の施策から構成します。
同大学がSICの一環として検討を開始したのが、学内問い合わせ窓口でのAI活用です。学内問い合わせ窓口では在学生から学修や学内設備、事務処理についての問い合わせや相談を受け付けています。これまでは受付時間の拡大と業務効率化を目的としてシナリオ型チャットボットを運用してきましたが、急速に進化を遂げる生成AIを活用することで対応可能な問い合わせの種類を増やすほか、自然な対話を再現して学生満足度を向上させることを狙いました。武蔵野大学は本格的な検討を進めるにあたり、AIに関する豊富な知見を持つウルシステムズに支援を要請しました。
ウルシステムズはPoC(概念実証)を経て、生成AIの導入により学内問い合わせ窓口業務のサービス品質向上が見込めると判断。サービスの構築に着手しました。生成AIにはセキュリティやデータ機密保護の観点で優れるMicrosoft社「Azure OpenAI Service」を採用。同大学のIT担当者が外部の専門家に頼らず質疑内容をチューニングできる管理機能も用意し、運用コスト削減とサービス品質向上を両立させました。
新サービスは2023年7月より運用を開始。問い合わせに対する回答のスピードや精度が向上したことで学生の利便性が向上したほか、窓口担当者の業務負荷軽減にも繋がっています。今回のリリースに際し、武蔵野大学のDX・システム部部長の嶋本氏より以下のコメントを頂いております。
「大学が学生のほしい情報をほしい時に提供することは、学修活動を活性化する上で大変重要です。生成AIを活用したチャットボットはそれを実現する強力なツールであり、ウルシステムズの協力で国内の大学としていち早くツールを提供できました。導入後は、学生の利便性向上や窓口担当者の業務負荷軽減の効果も表れてきています。私たちがSICで取組む新たなデジタル技術の活用は、学生の学修体験を大きく向上させるものですが、ウルシステムズとの協力を通じて、今後さらなる革新的な取り組みを進めていきたいと考えております。」
ウルシステムズは引き続き武蔵野大学のDX推進を支援してまいります。
* 武蔵野大学調べ、2023年7月現在
※Microsoft、Azure OpenAI Serviceは米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
※本リリースに掲載する社名や製品名は、各社の商標または登録商標です。