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「個人情報流出が人生を左右する事件になる」時代に必要な機能だけを詰め込んだ

「対ダークウェブ特化」の新製品をマカフィーが開発した理由は「断捨離」だ

2023年09月28日 17時30分更新

文● せきゅラボ

提供: マカフィー株式会社

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アップデートで追加機能も

 実は、マカフィーには日本主導で開発された製品が2つ存在しています。1つはAndroid/iOSデバイスを守る「マカフィー モバイルセキュリティ」、そしてもう1つが今回のマカフィー プライバシー&アイデンティティガードなのです。

 なお英語ベースで開発していたこともあり、リリース時点では一部が英語表記となっています。マカフィーでは順次日本語表記に変更していくとのこと。

 さらに「ソーシャルプライバシーマネージャー」という新機能の追加も予告されています。こちらは、SNSのプライバシー保持が目的の機能。

 MPIGが推奨するいくつかのペルソナ(推奨設定)を選択することで、SNSアカウントのプライバシー周りの設定をワンクリックで変更・適用できるというもの。どの程度プライバシーを開示すべきかを可視化できるのは便利ですね。2024年の実装を予定しているようです。

 MPIGを導入することで、「ダークウェブへの流出警報ベル」と「有能な復旧対策アシスタント」そして危ういWebサービスアカウントの発見手段を手に入れられるわけですね。

現在、パッケージ版が全国の大手小売店にて販売中。価格はオープン(税込希望小売価格5980円:1年間/1ユーザー版)

MPIGはやがて「オンライン断捨離サービス」になるはずだ

 ここまでMPIGの機能をざっくりと紹介しましたが、正直なところ現バージョンの仕様をいくら説明しても、今後MPIGが果たす本当の役割を伝えることは難しいのではと感じました。というのも、単なるセキュリティ対策製品ではないところにMPIGの面白みがあるのです。

 今後追加が予告されている諸機能がすべて揃ったとき、MPIGはセキュリティ対策製品ではなく、オンライン断捨離サービスとでも呼ぶべきものに変わっていくはずです。

 たとえばMPIGは現状でもオンラインアカウントクリーンアップ以外の機能はiOSとAndroidデバイスでも利用できます。OSやデバイスをできる限り限定しないオンラインサービス然とした製品に仕上がっているのです。

 おそらくフル機能になることで、メールアドレスを基点にした個人情報の登録・管理はWebサービス(アカウント)ごとの紐づきとそれぞれのリスクを可視化するでしょう。それは各SNSのアカウントごとの個人情報公開の度合いも同様です。

 結果、たとえば未使用状態が続くアカウントは『思い切って削除しよう』『アカウントを有料から無料に変えて金融機関との紐づきを断とう』といった判断を下せるようになります。自分も忘れているWebサービスのアカウントが生き続けることで個人情報流出のリスクが残る、といったこともなくなるでしょう。

 また、金融機関との紐づきも可視化されるため『こんなサービスにまだお金を払っていたのか!』と気づくことができますし、『有料サービスを足し算するとトンデモない金額になってる……この機会に無駄を削ろう』などの判断も容易です。

 つまり、手に余るデジタル情報を安全に手放す――断捨離することが可能になるわけです。これは新しいタイプのオンラインサービスではないでしょうか。

 もちろん現状でも、対ダークウェブ特化のセキュリティ対策製品ですから導入しない手はありません。今後は可能な限り早く、そして継続的なバージョンアップに期待したいところです。

(提供:マカフィー株式会社)

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