「個人情報流出が人生を左右する事件になる」時代に必要な機能だけを詰め込んだ
「対ダークウェブ特化」の新製品をマカフィーが開発した理由は「断捨離」だ
2023年09月28日 17時30分更新
「流出→売買→悪用」と事態が悪化する前に
このようにダークウェブへの個人情報流出は他人事でもなければ軽微な出来事でもありません。
「流出通知とその復旧」に焦点を当てたマカフィー プライバシー&アイデンティティガードがわざわざ新規開発される理由も理解できるというものです。
では、MPIGでは具体的に何ができるのでしょうか?
現状では大きく3つです。まず「IDモニタリング」。これは、あなたを個人特定できる情報がダークウェブに流出していないか監視する機能。具体的には、クレジットカード、銀行口座、パスポート、保険者番号、メールアドレス、名前、電話番号、生年月日です。登録した個人情報がダークウェブに流出していた場合は即座に通知が送られます。
通常、ユーザーが特定サービスからの流出を知るのは、実際に流出してからしばらく経った後であることが珍しくありません。サービス運営会社側がひと通りの対処と、問い合わせなどに対する回答例を完成させてから満を持して……という状況があり得るからです。
そのあいだに流出→売買→悪用と、事態が悪化している可能性は高いでしょう。MPIGでは同様のサービスよりも最大10ヵ月早く通知されるとのこと。いち早く流出の事実を知ることで、悪用される前にパスワード変更などを実行できるでしょう。
また、流出した際は『何から手を付けていいのか……』と悩んでしまうこともありますが、MPIGは修復手順(リカバー方法)を提示してくれるので的確な対処が可能です。
専任スタッフが具体的な復旧手順を教えてくれる
自分では手に負えないと思ったら、2つ目の機能「ID復旧サポート」の出番です。これはマカフィーのカスタマーサポートとチャットもしくは電話で連絡をとり、復旧作業のアドバイスを直接もらえるというもの。
カスタマーサポートで問題が解決しないときは、個人情報に関する専任スタッフが引き継ぐ手はずになっているため、効果的な助言をもらえるはずです。