Stripe のデータが示す世界のクリエイターエコノミーの繁栄
ストライプジャパン株式会社
クリエイター・プラットフォームの月額課金で日本は APAC 圏第 2 位の収入に
企業向け経済インフラプラットフォームである Stripe は、世界のクリエイターが収益化を図る経済圏「クリエイターエコノミー」の継続的な成長を示す新たなデータを発表しました。Stripe の人気クリエイター・プラットフォーム 50 社のデータを集計したところ、2023 年には 100 万人以上のクリエイターが利用し、250 億ドル以上の収益を得ており、Stripe を活用するクリエイターエコノミー(https://stripe.com/jp/use-cases/creator-economy)は驚くべき速さで成長していることが判明しました。
Stripe では、エンジニアリングや法律、コンプライアンスへの投資を最小限に抑え、クリエイターがプラットフォームでより多くの収入を得られるようサポートしてきました。2021 年からクリエイターエコノミーの成長を観察し始め、多くの大手クリエイター・プラットフォームが Stripe Connect を利用して世界中のクリエイターを取り込み、資金を支払うようになっていることを認識していました。これは、2020 年からの世界的なパンデミックにより、オンラインを主とするクリエイターが新たな時間を使って趣味や情熱を収益化することに拍車をかけたからだと考えられます。
このコロナ禍というトレンドに乗じて新たなクリエイター・プラットフォームが誕生し、その多くは著名なベンチャー・キャピタル・ファンドからの支援を受けていました。その後、クリエイター・プラットフォームへの資金提供は減少し、暗号通貨や AI のようなテクノロジーが脚光を浴びるようになったことで、クリエイターエコノミーのハイプ・サイクルはピークを迎え、「幻滅期」に達したと考えられています。
しかし、2021 年の Stripe の集計データによると、その当時クリエイター・プラットフォームは 66 万 8000 人のクリエイターを取り込み、100 億米ドルの支払いを受け取っていたことが分かりました。2023 年のデータが示す 100 万人以上のクリエイター数、250 億ドル以上の収益と比較すると、クリエイターエコノミーが 2021 年当時と変わらず急成長している証拠と考えられます。
世界中で Stripe を活用するクリエイターが増加中!
新規クリエイターのオンライン化率は、米国で前年比 25% 減と鈍化しているものの、その他の国では加速しています。Stripe で最もクリエイターが急増している国は、タイ、ブラジル、ルーマニアであり、ヨーロッパと中東のクリエイターシェアは、前回調査時の 11% から現在は 22% へと倍増しています。日本市場を見てみると、前年比 25% 増となりました。日本国内におけるクリエイターエコノミーの市場規模は 1 兆 3,574 億円と言われており、世界の推計規模の約 1 割に相当していることから、今後のさらなる増加も予想されます※。
このように、2021 年には 85% が北米在住のクリエイターでしたが、現在は 72% となっており、各国に広がりを見せています。2023 年 8 月、タンザニア、モザンビーク、エルサルバドルのクリエイターがマネタイズを開始しました。さらに、2023 年 7 月 X(旧 Twitter )は広告収入をクリエイターと共有する新しい広告収益分配プログラムを開始。この広告収益の受取には、Stripe の認証済みアカウントが必要であることから、115 カ国以上のクリエイターが Stripe Connect を通じて収益を受け取っています。これには日本のクリエイターも注目しており、多くのクリエイターが Stripe アカウントを新規構築しているのを確認しています。
クリエイターの業界を探ってみると、多くのプラットフォームが、特定のスキルセット向けにツールを提供しています。例えば、Kajabi や Teachable、 Thinkific のように、オンライン教育コースを販売するクリエイターを支援しています。Thinkific を通じて 5,000 人の医療従事者候補を看護試験に合格させた認定看護師、ラトリーナ・ウォルデン(Latrina Walden)を排出するなど、これらの教育系プラットフォームは、過去 2 年間で売上を 120% 増加させ、売上高で最大のクリエイター・カテゴリーを占めています。
※一般社団法人クリエイターエコノミー協会「国内のクリエイターエコノミーに関する調査より抜粋
日本のクリエイターはサブスクリプションで APAC 圏 TOP2 の収益!
隔週で給料を受け取る代わりに、毎月の継続収入( MRR )で将来の計画を立てることができることから、月額課金もまた、クリエイターが確実な収入を得るための一般的な方法となりつつあります。特に、アジア太平洋地域のクリエイターはサブスクリプションの構築に傾倒しており、最も高い月間経常収益( MRR )を獲得しています。前年比では、香港のクリエイターの平均 MRR が 6.6 万米ドルと最も高く、日本は 2.5 万米ドル、オーストラリアが 2.2 万米ドル、シンガポールが 1.5 万米ドル、ニュージーランドが 1.1 万米ドルと続きました。一方で、これら大半のクリエイターにとって、この収入は補助的な収入源に過ぎないことが Stripe の調べでわかっています。
Stripe 日本法人代表取締役のダニエル・へフェルナンは以下のように述べています。
「クリエイターエコノミーは米国で生まれましたが、今や世界的な広がりを見せています。月額課金は、クリエイターが収入を得るための一般的な手法となっています。クリエイター・プラットフォームがより多くの収益化機能を追加し、世界中のあらゆる場所で利用できるようになるにつれ、クリエイターエコノミーには多くの成長の余地があると考えています。特に、日本では X の広告収益化を機に現在進行形で多くのクリエイターが参入しているなど盛り上がりを見せています。今後より多くのクリエイター・プラットフォームとクリエイターが好きなことや得意とする分野を伸ばすことでより多くの収入を得られるよう、よりスムーズなオンボーディングフローとより迅速な資金受け取り方法を構築してまいります」
Stripe Connect:https://stripe.com/jp/connect
ハイプ・サイクル:https://onl.tw/emLS6Ad
Kajabi:https://kajabi.com/
Teachable:https://teachable.com/
Thinkific:https://www.thinkific.com/
ラトリーナ・ウォルデン(Latrina Walden):https://www.thinkific.com/thinkific-examples/latrina-walden/
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Stripe について
Stripe は、企業向けの経済的インフラストラクチャを構築する会社です。スタートアップから世界的な大企業まで、数百万におよぶ企業が Stripe を導入して支払いを受け取り、収益を成長させ、新たなビジネス機会を加速させています。サンフランシスコとダブリンに本社を持つ Stripe は、インターネットの GDP を拡大させることを使命に掲げています。
詳しくは https://stripe.com/jp をご覧ください。