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旅の達人が伝える! スマートトラベラーへの道 第11回

乗ろうよ、飛行機!

日帰り"海外"旅行は可能か? 弾丸で韓国に行ってみた!

2023年09月06日 07時30分更新

文● 中山智 編集●こーのス

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 日帰り旅行なので、夜には日本に帰らなければなりません。復路のフライトはインチョン(仁川)国際空港発の21時。飛行機のチェックインが50分前までとなるため、移動時間を考えると、多少の余裕を考慮しても18時半頃にはソウル駅に戻っておく必要があります。ということで、今回ソウル市内での実質的な滞在時間は約7時間といったところ。

 筆者は下記のようなスケジュールでソウル市内を動き回りました。

11時50分:ソウル中心部 広蔵市場(クァンジャンシジャン)駅付近のユッケ屋で食事
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12時30分:広蔵市場を散策しつつ市場内の飲食店で2度目の食事
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15時30分:東廟前(トンミョアプ)駅から徒歩5分にあるサウナ天国「黄金サウナ」
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17時30分:明洞(ミョンドン)の屋台街を散策
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18時15分:ソウル駅着
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18時50分:直通列車でインチョン(仁川)国際空港へ

日本では食べることができなくなったユッケ。キムチとスープがついて1万9000ウォン(約2100円)。そしてビール

広蔵(クァンジャンシジャン)市場は屋台も多く、国内外からの観光客に人気なスポット

チムジルバンと汗蒸幕といった韓国風のサウナだけでなく、日本にある大浴場やドライサウナもあった黄金サウナ。1万1000ウォン

明洞の屋台街も散策

 ちなみにソウル市内の飲食店はクレジットカードに対応しているところが多く、日本発行のクレジットカードのほか、WOWPASSでの支払いもオーケー。ただし屋台などは現金のみ対応の店が多いため、屋台での食べ歩きやショッピングを考えている人は、ある程度現地通貨を用意しておいたほうがいいかもしれません。

WOWPASSをクレジットカードの読み取り端末に差し込んで決済

 ソウル市内の地下鉄は初乗りが1250ウォン(10月から1400ウォンに値上がり予定)です。距離にもよりますが1万ウォンもTmoneyにチャージされていれば、4〜5回は乗車できます。

初めての土地では失敗もつきもの
「絶対にやりたいこと」を1つ決めておこう

 実を言うと、今回は「どこで何をする」という明確なスケジュールを立てておらず、行き当たりばったり的に韓国に来てしまったため、都度、「次、どこへ行こうかな?」「どういったルートを使おうかな?」と調べながらだったため、その時間が少し無駄になってしまいました。

 ちゃんと事前に計画していれば、もう2ヵ所くらい観光スポットや飲食店に行けたかなと思います。というのも、地下鉄で乗る方向を間違えたり、インチョン(仁川)国際空港へ戻る直通列車の時刻をちゃんとチェックしておらず、ソウル駅で30分以上待ったりと、結構失敗してしまいました。本当は冷麺も食べたかったのですが、タイムアップで断念しました。もう1本早い直通列車(17時57分発)に乗ることができれば、空港のレストランで食べられたのにな。

現在直通列車は1時間に1本しかない時間帯も多く、あらかじめ出発時刻をチェックして、到着時にチケットを購入しておいたほうがスムーズに動ける

 そんな私の失敗を踏まえて、日帰り海外旅行をする場合、まずはなにか1つ「絶対にやりたいこと」を決めてから、前後に「次点としてやりたいこと」をプラスするかたちでスケジュールをキッチリと立て、移動方法も調べておきましょう。その上で、フライトの遅延などスケジュールが狂いそうなときは、次点の目的を飛ばして動く、といったプランが良さそうです。

 仁川国際空港には19時40分過ぎに到着。カウンターでチェックインし、保安検査や出国検査を抜け、搭乗口付近に到着したのは搭乗開始時刻の10分前、20時20分頃でした。往復共に受託手荷物なしのチケットを購入していましたが、韓国は、お買い物天国でもあります。お土産をたくさん買って帰りたいという人は、折りたためるリュックやバッグを持っていき、復路だけ受託手荷物を購入すれば、渡航費を抑えられます。

機材準備で搭乗は10分ほどの遅れだった

 というわけで無事、飛行機に乗り、21時過ぎにはインチョン(仁川)国際空港発を出発。機材準備で若干遅れたものの、到着はほぼほぼオンタイムで、23時頃には関空の到着ロビーへと辿り着きました。

往路も復路もほぼ満席。真新しいパスポートを持った若者も多く搭乗していた

終電間際の到着
海外弾丸ツアーの夜はとても遅い

 関空から大阪の中心地へと戻る鉄道は、終電が23時過ぎのため、駅までの移動時間を考えると厳しそう。空港リムジンバスなら、大阪方面は23時台があります。というわけで、こちらも到着後に自宅まで低コストで戻れるかどうかがポイントとなりそうです。翌日が仕事という人は、そのまま仕事に行ける用意をして荷物を空港のコインロッカーに預け、空港近くのホテルで1泊してから会社に向かってもいいかも。

 筆者は翌朝、関空発7時の便で羽田空港に戻る予定だったので、往路と同じく「カフェラウンジ NODOKA」に1泊して帰宅しました。「それって日帰り?」という声も聞こえてきそうですが、今回のソウル弾丸チケットは、空港利用税などもろもろ追加されてもトータルで1万7000円ほど。海外旅行気分も十分味わえたので、ちょっと海外に行きたい! 行かないとストレスが爆発してしまうような旅好きのみなさんには、超オススメですよ!!

この記事を書いた人──中山智(satoru nakayama)

世界60ヶ国・100都市以上の滞在経験があり、海外取材の合間に世界を旅しながら記事執筆を続けるノマド系テクニカルライター。雑誌・週刊アスキーの編集記者を経て独立。IT、特に通信業界やスマートフォンなどのモバイル系のテクノロジーを中心に取材・執筆活動を続けている。

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