【イベントレポート】Micoworks、「Conversational Marketer Summit vol.2」を8月4日(金)に大阪で実施
Micoworks株式会社
関西のマーケター約100名が集結。グローバルマーケティングの最新トレンドを共有、ネットワーキングを実施
Micoworks株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:山田 修)はマーケター向けネットワーキングイベント「Conversational Marketer Summit vol.2~グローバルマーケティングの新潮流~」を開催しました。当日は関西のマーケターを中心に約100名が参加し、グローバルマーケティングにおける最新トレンドである「MOps(マーケティングオペレーション)と「Cコマース(会話型コマース)」の実践的なアプローチや活用事例を交えながら共有いたしました。
セッション-1「グローバルの新潮流『MOps』とは?」
登壇者:ゼロワングロース株式会社 取締役 廣崎依久氏
当イベントは「マーケティングオペレーション(MOps)の教科書 専門チームでマーケターの生産性を上げる米国発の新常識」(MarkeZine BOOKS)の著者であるゼロワングロース株式会社廣崎氏のセッションからスタート。マーケティングの新たなトレンドとして注目される「MOps(マーケティングオペレーション)」の概念とグローバルでMOpsの重要性が高まっている背景をお話いただきました。
【サマリー】
MOps(マーケティングオペレーション)とは企業のマーケティングプロセスをシステムで統合・最適化する概念、役割のことです。MOpsは、「マーケティングとITの架け橋」とも呼ばれ、欧米では6割を超える大手企業がこの専門チームを持つほど普及している概念です。
ビッグデータは10年ほど前からマーケティングだけではなく、様々な目的で企業が活用、導入に向けて動いていますが、実際には多くのビッグデータが有効に使われていないままになっています。ビッグデータの43%は未使用だといいます。集めたデータを組織として効果的に運用するマネジメントプロセスがないうちに始めてしまったため、データが上手く使われていないのが現状です。
そこで、マーケティングテクノロジーツールの運用、活用を通じて、データ分析を専門的に扱うMOpsの役割の必要性があらゆる業界の中で高まっています。
セッション-2「Cコマースによる今後の購買行動の変化」
登壇者:Micoworks株式会社 大里 紀雄
続いて、Micoworks株式会社ビジネスマーケティング部Directorの大里が、オンライン上のチャットを起点とした購買プロセスである「Cコマース(会話型コマース)」から消費者の購買行動の変化を紹介しました。
【サマリー】
『Cコマース(会話型コマース)』とは、リアルタイムのチャットで双方向的なコミュニケーションを行う購買のありかたです。海外ではConversational Commerce」としてアジアを中心にすでに浸透しています。今、消費者の購買行動は次のような変化が起きています。消費者とつながるチャネルは「マス媒体」から「SNS」へ、消費者の購買の決め手はブランドの「認知」から「信頼」へ、消費者が情報収集する際の行動は「検索」から「チャット」へ。こうした変化に対して、事業会社のマーケターや、企業のマーケティング支援を行う我々のようなベンダーも対応していく必要があります。
日本においてもネットでのショッピングが当たり前となった消費者行動の変化や、ChatGPTをはじめとする生成AIなどのテクノロジーの進化を背景に、Cコマース関連サービスが続々とリリースされており、生活に浸透しつつあります。
セッション-3「グローバル事業を展開するCriteoとLINEが描く、マーケティングの未来」
登壇者:CRITEO株式会社 吉原元樹氏、LINE株式会社 依馬 裕也氏
コマースメディア領域で世界をリードするCriteoと、国内の月間利用者数9,500万人※のコミュニケーションアプリ「LINE」を提供し、タイや台湾を中心に海外事業にも注力するLINE株式会社による対談セッションが行われ、両社が今注目しているコマーストレンドを語りました。
※2023年6月時点
【サマリー】
CRITEO株式会社 吉原氏:
「Criteoでは今後のグローバルトレンドとしてコマースメディアに注目しています。2010年頃から検索メディアが伸びており、SNS広告が普及した流れがありました。その次のトレンドとして膨大な購買データを使ったコマースメディアを使った広告ビジネスやCコマースが市場として大きくなると見込んでいます。これらは2025年には40兆円の市場になる予測です。」
LINE株式会社 依馬氏:
「LINEでは現在、LINEのAPIを連携させた生成系AIサービスに注目しています。株式会社piconの提供する「AIチャットくん」はLINEのトーク画面で生成系AIを活用してメッセージのやり取りができます。LINE公式アカウント公開後3ヵ月半で友だち追加数が200万人を超えています。また、2015年から提供している、LINEを通じて会話できるAI「りんな」は斬新ですよね。AI「りんな」のLINE公式アカウントメンバーシップに加入すると「りんな」がLINEでユーザーに話しかけてくれるというサービスなども始まっています。生成系AIとサジェストを掛け合わせて、AIからユーザーに合わせた発話やレコメンドが今後のトレンドだと考えています。」
セッション-4「メンズクリアによるCコマース実践事例」
登壇者:株式会社クリア 長田 湧氏、永江 薫氏
全国118店舗を展開するメンズ美容脱毛サロン「メンズクリア」を運営する株式会社クリア。 メンズクリアでは、チャットを通じて初回利用するお客様の不安を払拭し、安心して施術を受けても らうため1to1コミュニケーションを実施しています。メンズ 美容業界のトップランナーである株式会社クリアの長田氏、永江氏からCコマース(会話型コマース)の実践事例を伺いました。
【サマリー】
LPやHPからLINEに流入し、予約問合せをいただいた方に対して個人情報やご予約希望日までは自動的に取得、その後、ご予約日確定を1to1で実施しています。1番大事なのは、実際にエンドユーザーとチャット(1to1)でコミュニケーションを行うコールセンターメンバーの対応です。弊社は我々マーケチーム・コールセンターメンバー・Micoworks3社間でLINEについて積極的に状況やフィードバックなどのコミュニケーションをはかり、PDCAを回しております。そのため、よりお客様目線に立った施策や訴求ができております。1to1コミュニケーションはお客様の不安感の軽減、満足度向上につながるかと思います。お客様に安心して施術を受けていただけるように今後も続けていきたいと思います。
会社情報
Micoworks株式会社
Micoworks株式会社は、SNSマーケティング支援を行う企業です。現在はLINE公式アカウントを活用した、コミュニケーションプラットフォーム「MicoCloud(ミコクラウド)」を開発、提供しています。SNSを通じた最適なコミュニケーションによって、ブランド価値を最大化し、あらゆるビジネスの可能性を広げます。
会社名:Micoworks株式会社
所在地:大阪府大阪市北区曽根崎新地1-13-22 WeWork御堂筋フロンティア
代表者:代表取締役社長 山田 修
設立:2017年10月30日
資本金:1億円(累計調達金額:28億円)
事業内容:マーケティングツール「MicoCloud」の企画・開発・販売
公式HP:https://www.micoworks.jp/