青い日記帳の推し丸アート 第9回

注目を集める丸の内の森林のような新ビル! 設計は現代建築の父レンゾ・ピアノが担当!!

文●中村剛士

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Parallel Lives 平行人生 — 新宮 晋+レンゾ・ピアノ展

 2028年に丸の内に竣工予定の東京海上グループの新しい本店ビル「東京海上ビルディング」に注目が集まっています。

 2021年、世界的建築家レンゾ・ピアノ氏が率いる設計事務所、Renzo Piano Building Workshop(RPBW)が、株式会社三菱地所設計と共に「東京海上ビルディング」プロジェクトのデザインを担当することが発表となりました。

 レンゾ・ピアノ氏は、前衛的である一方で、建物の内を外の境界線を取り去り、その場所の風土との調和を重んじるデザインや設計で、世界中から引く手あまたの人気建築家です。「ポンピドー・センター」、「IBMトラベリング・パビリオン」、 「チバウ文化センター」ほか、日本国内では「銀座メゾンエルメス」「関西国際空港旅客ターミナルビル」などを手がけています。

 東京・丸の内1丁目(新丸ビルの皇居寄り)にあった1974年(昭和49年)竣工の東京海上日動ビルディング本館・新館は、建築家・前川國男設計によるものでした。

 2022年10月に旧ビルの解体が開始され、現在、取り壊しの真っ最中です。更地にした後、新ビルの着工は2024年12月に予定されています。

「東京海上ビルディング」旧ビル

現在、取り壊しの真っ最中の旧ビル

 「東京海上ビルディング」の高さは旧ビルと同じ約100mで、地下3階、地上20階、塔屋2階のビルとなる予定です。

 レンゾ・ピアノ氏による設計デザインは、既存の高層ビルには見られないほど木材をふんだんに使用したもので、ガラスと木材による7本の柱のファサードが特徴です。大木が豊かな葉をつけたかのように屋上には緑溢れる庭間が計画され、立方体の建築平面の中央の「パティオ(中庭)」、建物の周辺にも樹木が植えられます。東京駅近くの「丸の内」地区の都会の中心に、レンゾ・ピアノ氏が手掛けた、まるで森林のようなビルが誕生するのです。

 なお、「東京海上ビルディング」に関しては、現在大阪中之島美術館で開催中の展覧会「Parallel Lives 平行人生 — 新宮 晋+レンゾ・ピアノ展」で詳細や建築模型が展示されています。

 先日、大阪まで行き観てきましたが、ラフな図面からかなり精緻な建築模型まで、2028年に丸の内に誕生する「東京海上ビルディング」を先取りすることが出来ました。

Parallel Lives 平行人生 — 新宮 晋+レンゾ・ピアノ展

大阪中之島美術館で開催中の展覧会「Parallel Lives 平行人生 — 新宮 晋+レンゾ・ピアノ展」で新しい「東京海上ビルディング」を先取りできます

Parallel Lives 平行人生 — 新宮 晋+レンゾ・ピアノ展

Parallel Lives 平行人生 — 新宮 晋+レンゾ・ピアノ展

Parallel Lives 平行人生 — 新宮 晋+レンゾ・ピアノ展

Parallel Lives 平行人生 — 新宮 晋+レンゾ・ピアノ展

新宮晋とレンゾ・ピアノ

新宮晋とレンゾ・ピアノ 2022年ジェノヴァ RPBWにて

「Parallel Lives 平行人生 — 新宮 晋+レンゾ・ピアノ展」
会期:2023年7月13日(木) ~9月14日(木)
*月曜日(7/17を除く)休館
開場時間:10:00 ~17:00(入場は16:30まで)
会場:大阪中之島美術館 5階展示室
大阪中之島美術館公式サイト:https://nakka-art.jp/
主催:大阪中之島美術館、朝日放送テレビ、日本経済新聞社
協賛:エルメスジャポン株式会社
協力:イタリア文化会館-大阪、関西エアポート株式会社、Zentis Osaka、株式会社脇プロセス
後援:在大阪イタリア総領事館

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