タイトーは、2023年8月24日(木)に創立70周年を迎えた。その70周年記念して、これまでに同社が手掛けた懐かしのレトロ筐体やアミューズメント(AM)機械を展示する、メディア向けの展示会が行なわれたので、取材に伺った。
お詫びと訂正:掲載当初、記事内の埋め込み動画が非公開状態になっておりました。該当部分を訂正すると共にお詫び申し上げます。(2023年8月25日)
アナログならではの味のある音と技術に脱帽
1970~1980年代のアミューズメント機械として展示されていたのは、『ジュークボックス』に生ギターを自動で演奏するロボット『ギターロボット 弦遊』、そしてセールスプロモーション用ロボットの『ゆめ丸』だ。
『ジュークボックス』は同社が創業当初から販売していた製品を整備して展示していた。7インチのレコードが入っていて、選曲すると手前の機械がスライドして動き、選ばれたレコードを取り出して縦に回転させながら音を奏でる。
ややクグもった重低音は、デジタル音声のメリハリのハッキリした音ではなく、とても深みのある音で渋い。
1984年に開発された『ゆめ丸』は、万博で活躍。アイドル・マスコット的存在だったという。ラジコンのコントローラーのようなもので操作し、マイクで声を変換してしゃべらせることもできる。
『ギターロボット 弦遊』は、1987年に初のロボットによる生ギターの自動演奏として誕生。電気通信大学とタイトーが共同制作したロボットで1500万円くらいしたという。限定50台しか生産されていない貴重な製品とのことだが、弦を抑える指の代わりのピストンが、まるで実際に人が演奏しているかのように音を奏でるのは圧巻だ。
今でも昭和レトロなバーで活躍して人気を博しそう。
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