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スペースシフトとスイスWegaw、水力発電所の積雪・融雪状況モニタリング技術の業務提携に合意

PR TIMES

スペースシフト
~積雪・融雪状況のモニタリングでインフラ管理の最適化を目指す~

株式会社スペースシフト(本社:東京都千代田区、代表取締役 金本成生、以下、スペースシフト)は、地理空間と機械学習技術を専門とするスイス企業Wegaw S.A.(本社:スイス・ローザンヌ、代表取締役:Ion Padilla、以下、Wegaw)との業務提携契約に合意いたしましたことをお知らせいたします。私たちは雪・水資源を監視するための技術を提供し、水力発電を有する会社等の再生可能エネルギー活用に係る運用・管理の最適化を支援します。


【本提携の概要】
衛星データ解析システムの開発を手がけるスペースシフトは、積雪・融雪モニタリング技術を有するWegawと業務提携に合意しました。本提携により、水力発電所を有する会社等にWegawが確立した持続可能な発電に資するデータソリューションを提供することで、最適な設備運転とメンテナンスを促進し、財務リスクを最小限に抑え、発電所の運用と管理を包括的に高効率化します。
将来的には、スペースシフトの災害モニタリング技術の一つである洪水エリア検出技術とWegawの雪・水資源のデジタルツイン技術を統合し、より価値の高いソリューションの提供を目指します。


【水力発電業務おける積雪・融雪の管理】
水力発電所の最適な運用のためには、流入水や上流側にあるダムへの流入量のモニタリング及び管理が不可欠です。その対象は流域上流からの流入水量だけでなく、冬季には積雪量やそれが融解した際の水量も含まれます。これらを把握する手段として、現状は作業員による現場調査や現地視察が行われておりますが、目視であるが故に一時点の表面の状況からのみの判断となってしまいます。さらには、広大なダムの周辺に出向く必要があるため、作業負荷も大きくなっています。このような状況も踏まえた上で、再生可能エネルギーの持続的な利用を実現するためには、積雪量や融雪時の水量について、現在の状況を遠隔で広範に把握でき、且つ、一時点にとどまらず中長期的な予測ができる洗練されたソリューションが求められています。


【Wegawの積雪・融雪状況のモニタリング技術】
Wegawは、地上での目視による観測に加えて、衛星データやヘリコプターによる調査、ドローンの活用など、あらゆる地域に展開可能な地理空間技術を組み合わせることにより、作業員が立ち入れないエリアの積雪・融雪状況を一日単位で迅速にモニタリングできる技術を有しております。このモニタリング技術により、積雪の深さを表すHS(Snow Height; 積雪深)と積雪が融解したときの水量を表すSnow Water Equivalent (SWE; 積雪水当量)の正確なマップを作成することができます。これらを活用することにより、水力発電所が管理するダムへの流入水量の予測精度を高め、ダムやタービンなどの設備管理や修繕計画の最適化が可能になります。また、Wegawの雪と水のデジタルツインは、現在の状況だけでなく将来の融雪後の流入水位も推定することができ、より迅速、且つ、的確な意思決定を支援します。


Wegawの有するモニタリング技術による解析・予測結果の出力イメージ
https://wegaw.com/snow-water-equivalent-dataset-assessment/