このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第435回
山根博士のグロスマレビュー
国内発売期待大の小型高性能スマホ、ASUS「Zenfone 10」を前モデルと比較
2023年08月08日 12時00分更新
ASUSのZenfone 10は6型サイズを切る小型ボディーに手ぶれに強いジンバル機能内蔵のカメラを搭載したハイエンドスマートフォンだ。6月に発表され、台湾など海外では販売が始まっている。今回は香港で発売中の製品をテストした。
片手に納まるコンパクトなボディー
Zenfone 10は5.92型(2400×1080ドット)のディスプレーを搭載する小型モデルだ。本体サイズは約68.1×146.5×9.4mm、重量は172g。前モデルのZenfone 9と比べると0.3mm厚くなり3g重くなったが、縦横のサイズは変わらない。この小さなボディーにSnapdragon 8 Gen 2を搭載しており、ディスプレーのリフレッシュレートも144Hzと高速だ。ゲーム用途にも十分対応できるだろう。なお、バッテリー容量は4300mAhと、ハイエンドにしてはそれほど大きくないがボディーサイズを考えれば妥当だろう。
背面はざらつきのある仕上げで、滑り止め効果も十分ある。カメラは5000万画素広角と1300万画素の超広角。5000万画素広角はジンバルを内蔵しており物理的に手ぶれを補正してくれる。また、フロントカメラはZenfone 9の1200万画素から3200万画素へとスペックアップしている。
右側面にはボリュームボタンと「ZenTouchボタン」を備える。ZenTouchボタンは電源ボタンと指紋センサーを兼用しており、表面はタッチセンサーになっている。ボタン上を指先で上下に動かしてブラウザーのページをスクロールする、といった操作も可能だ。メインカメラのでっぱりはZenfone 9より少なくなったが、これは後で説明する。
ハイエンドモデルだが3.5mmヘッドフォン端子を本体上部に備える。市販の有線ヘッドフォンが使えるのは、ゲームや映画を楽しむ際にとても便利だ。
本体のカラバリは5色と多く、Zenfone 9から1色「グリーン」が増えた。またホワイトとレッドはZenfone 9とは名前が異なっており、若干色合いを変えている。それぞれの色は「Aurora Green」「Eclipse Red」「Comet White」「Starry Blue」「Midnight Black」だ。
純正ケースもZenfone 9同様の「Connexケース」がZenfone 10にも販売される。背面に等間隔の穴が開いており、スタンド「Connex Smart Stand」やカードフォルダー「Connex Card Holder」をはめ込んで装着できる。なお本体の厚みが異なるのでZenfone 10とZenfone 9のConnexケースは共用できないが、スタンドとカードフォルダーは流用できるようだ。
一番気になるのはZenfone 9との違いだろう。まずディスプレーはZenfone 9が5.9型だが、両者の見た目はほぼ変わらない。一方、背面はロゴの配置やデザインを大きく変えており、カメラ周りに「ASUS Zenfone」と入れるだけのすっきりした見た目となった。なお、表面処理はどちらも変わらない。
本体の厚みが増えたものの、カメラモジュールそのものの厚みは増えておらず、その結果、カメラ部分のでっぱりは少なくなったように見える。つまりディスプレー面からカメラのレンズ面までのサイズは両モデルでほぼ変わらないようだ。
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