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「GALLERIA ZA7C-R47 動画配信向けモデル」のパフォーマンスをベンチマークでチェック

GALLERIA(ガレリア)動画配信向けPCの実力はどう? マルチコアも強いCPUでストレージも高速!

2023年08月08日 11時00分更新

文● 勝田有一朗 編集●八尋/ASCII

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ゲーミングではRTX 4070のメインターゲット通りフルHD~WQHDで高パフォーマンスを確認

 ここからは、ゲーム系のベンチマークや実際のゲームタイトルを用いてZA7C-R47 動画配信向けモデルのゲーミング性能を確認していく。

 使用するタイトルは、少し重めのグラフィックスを想定した「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」、定番FPS/TPSタイトルとして「Apex Legends」と「フォートナイト」、レイトレーシング対応の重量級AAAタイトルとして「サイバーパンク 2077」を用意した。

 いずれも画面解像度は1920×1080ドット(フルHD)、2560×1440ドット(WQHD)、3840×2160ドット(4K)の3パターン分の計測を行なっている。

 また、Apex Legendsとフォートナイトでは、実際のプレイ中のフレームレートを測るために「CapFrameX」を使用。平均フレームレートの他にデータ全体を100分割して最小値から1%の数値を「min(1%)」とし、これを最小フレームレートの代わりに記載している。

 まず最初はFINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークから。画面設定は「高品質」「フルスクリーン」を選択している。

FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークの結果

 スコアーはフルHDが17607で“非常に快適”の評価、WQHDが13380で“非常に快適”の評価、4Kは7353で“快適”の評価となった。FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークのスコアーは、平均フレームレートの約100倍の値が出るといわれているので、フルHDでは平均176fps、WQHDでは平均133fps、4Kでは平均73fpsといったところだろうか。

 フルHDとWQHDはいずれも平均フレームレート100fpsを大きく超え、高リフレッシュレートのゲーミングディスプレーと組み合わせてスムーズなプレイが可能だろう。4Kも平均60fpsを大きく超えているので、十分スムーズにプレイできそうだ。グラフィックスが特別重いとされる重量級AAAタイトル以外であれば、このようにRTX 4070で4Kゲーミングも問題なさそうだ。

 Apex Legendsは、グラフィック設定でアンチエイリアスを「TSAA」固定とし、すべてのオプションを最高の状態とした「最高設定」を1つ目の設定として用意。次にテクスチャストリーミング「高(4GB)」、テクスチャフィルタ「異方性x4」、モデルディテール「高」にして、残りのオプションは全て「低」または「無効」としたいわゆる「競技設定」を2つ目の設定として用意した。

 射撃訓練場で特定のルートを移動したのちに「バンガロール」の「スモークランチャー」を射出して煙がなくなるまで待機。という一連の動きに対してのフレームレートを計測している。

Apex Legendsの結果

 Apex Legendsの計測結果を見ると、最高設定であっても全解像度で高いフレームレートを記録しており、特にフルHDとWQHDはかなり高いフレームレートが出ている。リフレッシュレート240Hzの高性能ゲーミングディスプレーとの組み合わせもバッチリだろう。

 競技設定では、とくにフルHDにおいてApex Legendsの仕様上のフレームレート上限300fpsに突き当たる時間が長くなり、ほぼ平均300fpsに到達している。そのため一見最高設定との差はあまりないように見受けられるが、フルHD、WQHDともにより高いフレームレートで安定するようになるので、高性能ゲーミングディスプレーとの相性もより高まるはずだ。

 フォートナイトでは、グラフィックス設定の描画API「DirectX 12 API」と、アンチエイリアス&スーパー解像度「NVIDIA DLSS:品質」を固定設定としている。

 まずクオリティプリセットから「最高」を選択したものを「最高設定」として1つ目の設定とし、もうひとつはクオリティプリセット「低」をベースに描画距離を「最高」に設定変更したものを「競技設定」として2つ目の設定とした。

 ゲームプレイのリプレイ再生機能を使って、それぞれの設定でのプレイ中のフレームレートを計測している。

フォートナイトの結果

 フォートナイトの計測結果からまず気になる点として、現在フォートナイトの最高設定は「Unreal Engine 5」の最新機能が用いられるため、グラフィックス負荷がかなり跳ね上がっており、ZA7C-R47の性能をもってしてもけっして実用的とはいえない状態になっていることが伺える。ただこの最高設定の計測結果は、今後登場するであろう「Unreal Engine 5」採用の最新タイトルの負荷を想定するのに役立ちそうだ。

 そういう観点で見ると、最高設定のフルHDとWQHDはmin(1%)60fpsをキープできており、「Unreal Engine 5」の最新タイトルでも60fps以上でのスムーズなプレイが可能なのではと期待が持てる。しかし4Kはさすがに厳しそうで、ここはRTX 4070のメインターゲットどおりということになりそうだ。

 一方の競技設定では、全解像度で大幅なフレームレート向上が見られる。リフレッシュレート240Hzクラスのゲーミングディスプレーと組み合わせて快適な対戦プレイを楽しめるだろう。

 最後は、グラフィックス重視の重量級AAAタイトルとなる「サイバーパンク2077」から、ゲーム内ベンチマークの結果をまとめている。

 画質設定はクイックプリセットから「レイトレーシング:ウルトラ」を選択、超解像技術は、クイックプリセットのデフォルト設定「DLSS:自動」をそのまま適用している。また、サイバーパンク2077はDLSS 3のフレーム生成技術「DLSS FG」にも対応しているので、DLSS FGの有無による違いも計測している。

サイバーパンク2077の結果

 まず、フレーム生成を用いない素の状態でもフルHDとWQHDは最小60fps以上を達成しているので、そのまま問題なくスムーズにプレイできそうだ。しかし4Kになると平均フレームレートも60fpsに届かなくなるため少々厳しい感じだ。この結果はフォートナイトの最高設定の計測結果にとても似ており、RTX 4070の傾向と捉えて間違いなさそうだ。

 一方でDLSS FGを有効にした場合、フレームレートが大きく向上していることが計測結果からも見て取れる。DLSS FG対応タイトルならばゲーミングディスプレーで重量級AAAタイトルをヌルヌル動かせる点はRTX 40シリーズの特権と言えるだろう。4Kでも最小60fps以上の壁を越えられるので十分スムーズに遊べるようになっている。

 早々にDLSS FG対応タイトルのさらなる増加を期待したいところだ。

ゲーム実況配信の負荷による影響はほとんど誤差レベル

 本レビューでもZA7C-R47の動画配信への対応度の高さを推してきていたので、最後は実際にゲームプレイの配信をしながらフレームレートを計測し、配信がゲームパフォーマンスにどのような影響を及ぼすのか検証していこう。

 今回は配信ツールに「OBS Studio」を使用、次のような条件で配信を行ないつつ、Apex Legends、フォートナイトのプレイ中のフレームレート計測を行なった。各タイトルのグラフィックス設定は競技設定を用いている。

配信の設定
配信サイト Youtube配信
解像度/フレームレート 1920×1080ドット/60fps
エンコード ハードウェアエンコード(NVENC)
ビットレート 6Mbps

ゲーム実況配信中のフレームレート

 結果は、Apex Legendsで平均フレームレートが約0.8%低下。フォートナイトはもう少し落ち込むが、それでも約4.8%の低下に留まっている。いずれにせよ水準以上の高フレームレートは維持し続けており実際のプレイで違いに気付くのは難しそうなレベルだ。フレームレートが重要なFPS/TPSも配信しながらガンガン遊べるパフォーマンスを備えていることがわかった。

 一般的に画質設定を下げて高フレームレートを叩き出すためにはCPUパワーが重要とされており、裏で配信ツールを走らせていても高フレームレートを維持できているのは、ひとえにCore i7-13700KFのマルチスレッド性能の高さによるものと考えられそうだ。

高パフォーマンスなゲーミングパソコンで動画配信を始めてみたい人へ

 以上の結果から、ZA7C-R47は特にフルHDやWQHDにおいてかなり高いフレームレートを出せるパフォーマンスを持ったゲーミングパソコンということがわかった。ぜひとも高性能なゲーミングディスプレーと組み合わせて使いたい。単純にゲーミングパソコンとして優れたバランスの1台といえる。

 加えて、配信ツール程度ではビクともしないマルチスレッド性能の高さや、動画配信のために設計されたマザーボードが提供する拡張性の高さなど、動画配信に用いることでZA7C-R47のさらなる魅力に気付くだろう。

 これからゲーム実況配信などの動画配信を始めてみたい人には間違いなくオススメできる1台だ。

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