COMPUTEX TAIPEI 2023レポート

PCディスプレー製品大手のViewSonic、COMPUTEX開催の台湾でその豊富なラインアップを強力アピール

文●中山 智 編集● ASCII

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 ViewSonicはCOMPUTEX 2023に合わせて、新北市にある台湾支社にてショーケースを開催。利用シーンを想定したブースを用意し、ディスプレーやプロジェクターといった最新モデルの展示を実施していた。

台北市の隣にある新北市のViewSonic台湾支社

リビング向けのプロジェクターにはXbox認定モデルも
Webカメラ搭載のテレワークやオフィスに適した製品群

 コンシューマー向けのプロジェクターは、リビングと寝室を想定したブースで展示。リビングエリアでは23cmの距離で100インチの投影が可能な超短焦点モデル「X2000L-4K」のほか、Xbox向けに設計された「X2-4K」を設置していた。

超短焦点モデルの「X2000L-4K」

壁の真下においても大画面で投影できる

 X2-4Kは、XboxのCEC (Consumer Electronics Control) と互換性があるため、Xboxを起動させるとプロジェクターが自動でオンになり、投影モードもゲームモードに切り替わる機能を装備している。

世界初Xbox認定を取得した「X2-4K」

実際にXbox Series Xと接続してデモを実施

 寝室エリアでは、短焦点スマートプロジェクター「X11-4K」と手軽に持ち運んで使えるコンパクトなポータブルタイプの「M1 Pro」「M2W」があった。狭めの寝室でも、短焦点や投影方向を天井などに向けられるポータブルタイプを使うことで大画面が楽しめることをアピールしていた。

4K HDRかつHarman Kardonデュアルスピーカー搭載で、単体で映像もサウンドもハイクオリティーで楽しめる「X11-4K」

こちらもHarman Kardonスピーカー搭載の「M2W」

三脚なしで自立させながら天井方向にも投影可能な「M1 Pro」

単体で投影角度の調整がしやすく、いろいろなシーンで使える

 オフィス向けのコーナーでは、ケーブル1本の接続でPCとの連携や給電も可能な「VA3209U 4K」「VG2709 MHU」や、ポップで明るいカラーのデザインを採用した「VA2432 H W」「VA2436 H Pink」が展示されていた。

ケーブル1本でPCとの接続が可能な「VA3209U 4K」

「VG2709 MHU」はディスプレーを回転させて縦表示も可能

ベゼルやスタンドのカラーがホワイトの「VA2432 H W」

オフィス向けには珍しいピンクカラーの「VA2436 H Pink」

 そのほか、ポップアップ式のWebカメラを内蔵した「VG2756V 2K」やタッチディスプレーの「TD2465」も紹介。VG2756V 2KのWebカメラはマイク機能も搭載しており、映像・音声ともにノイズ低減機能を搭載しているため、映像・音声ともにクリアな状態でテレビ会議などが可能。さらにカメラの両脇にLEDライトを搭載しており、色温度も調節可能とのことだ。

本体上部にポップアップ式のWebカメラを搭載した「VG2756V 2K」

ノイズ低減機能を映像・音声ともに本体から設定できる

本体のボタンからLEDライトの色温度も変更可能

 タッチディスプレーの「TD2465」は、通常のディスプレーとしての使用のほか、壁などに埋め込んで使うことも想定しており、タッチ操作の設定などは本体背面のボタンのほか、ディスプレー上でもできるようになっている。

タッチディスプレーの「TD2465」

各種設定もディスプレー上でタッチ操作が可能

クリエイター向けモデルが魅力的
カメラマンに便利そうなOLED 4Kモニターも

 クリエイター向けのブースにあったのは、フードとカラーマネージメント用のセンサーを搭載した「VP2786 4 K」と「VP2776」。キャリブレーション用のデバイスは、ダイヤルコントローラーにもなっており、写真現像や補正、動画編集などの際に活用できる。ちなみに4Kモデルの「VP2786 4 K」は日本でも発売予定。

マグネットで装着可能なフード付きのクリエイター向けのディスプレー「VP2786 4 K」

ダイヤルコントローラーが一体となったキャリブレーション用のセンサー

底面はセンサーになっている

未使用時はディスプレースタンドにセットしておける

本体背面にVP2786シリーズは本体背面にLEDライトがあり、暗い場所での作業の際に便利

 そのほか、屏風のように折りたためるスタンドを搭載した16インチのOLED 4Kディスプレーの「VP16 OLED」も展示。カメラマンなどが撮影時のモニタリングなどに使えるよう設計されており、本体は三脚穴も用意されている。

16インチのOLEDディスプレー「VP16 OLED」

撮影の現場で使うと便利そう

スタンドは折りたたんで使用可能

ディスプレー底面に三脚穴がある

 ゲーミングエリアでは、CESでも展示されていた「XG272-2K-OLED」を紹介。CES出展時はIPS仕様だったが、今回展示されている製品モデルはOLED 2Kでリフレッシュレート240Hzだった。またドスパラコラボモデルとして日本でも発売予定の180Hz・ホワイトゲーミング「VX2728 2K W」も展示していた。

OLEDゲーミングモニターの「XG272-2K-OLED」

本体背面

日本ではドスパラコラボモデルとして発売予定の「VX2728 2K W」

 ViewSonicはコンシューマー向けの製品だけでなく、ビジネスモデルも多く販売している。今回の展示で特に目を引いたのは、135インチを巨大ながらも折り畳み可能なLEDディスプレー「LDS135-151」だ。ホテルやイベント会場で使用する大型ディスプレーで、電動で高さ調整ができるスタンドのほか、パネルを折りたたむことで貨物用エレベーターに乗せられるサイズになり、可動式のフライトケースもセットのため移動と設置が簡単。

135インチと大型のLEDディスプレー「LDS135-151」で映っているのがセットとなるフライトケース

折りたたんだ状態

パネルの折り目はこんな感じ

 本体にはHarman Kardon スピーカーのほか、Androidベースで独自カスタマイズしたOSも搭載しているので、PCなどを接続しなくても映像再生などが可能となっている。

OS搭載なので、スタンドアローンで使える

教育市場向けの電子黒板などのソリューションも展示

 ViewSonicは電子黒板や、学校向けのバーチャルキャンパス「UNIVERSE」といったソリューションも開発。電子黒板はAndroidをベースとした独自OSがメインだが、Google Classroomとの連携機能を装備しているほか、GSM(Google Mobile Service)にも対応したモデルもリリースしている。

電子黒板を中心とした学校の教室をイメージした展示エリア

教卓にはタッチディスプレーがあり、電子黒板と連動しているので、板書中も生徒の方向を向ける

基本的にはAndroidベースの独自OSを採用し教材なども独自のものを提供している

こちらのモデルはGSMに対応している

最大30人から40人を想定した「UNIVERSE」のバーチャル教室

オンライン授業に最適化した教材も用意されている

 そのほかViewSonicの台湾支社内では、同社の製品を使ってアート作品なども展示。また4年前にもあった同社のシンボルにも使われている「ゴールディアンフィンチ(胡錦鳥)」の飼育も健在だった。

エントランスはレーザープロジェクター6台を使って歓迎メッセージを表示

エレベーター内はプロジェクターを使って潜水艇をイメージ

同社のディスプレーを使い社員の写真やAIアートを展示

ViewSonicのロゴでおなじみ、「ゴールディアンフィンチ」も元気でした

 

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