COMPUTEX TAIPEI 2023のECSブースで、日本でも人気が高い小型PC「LIVA」の最新作が展示されていた。
LIVAの最新作
LIVA Z5 Plusシリーズ
LIVA Z5 Plusシリーズは、4Kディスプレーを最大4台まで同時に接続できるミニPCのベアボーンキット。TDP 15Wの第13世代インテルCoreプロセッサーを内蔵し、DDR4-3200 SO-DIMMスロットを2つ(最大64GBまで)、PCIe NVMe Gen 4x4対応のM.2スロットを1つ備える。映像出力はHDMI×2とDisplayport×1で、ネットワークはデュアル2.5ギガビットLANとWi-Fi 6を装備するほか、オプションでインテルvProをサポートする。10月発売予定で日本での販売も予定している。
Mini-ITXベアボーン
「LIVA P300」
LIVAシリーズはもう1つ新製品がある。それがQ670チップセットを搭載したMini-ITXベアボーン「LIVA P300」だ。サイズは250×200×78.5mmとLIVAシリーズとしてはかなり大型で、LIVAにビデオカードを取り付けたいというユーザーの要望に応えた製品となる。
TDP 65Wの第12世代Coreと第13世代Coreプロセッサーに対応し、PCIe 5.0対応のビデオカードスロットを備える(全長173mmまでのビデオカードを取付可能)。メモリーはDDR5-4800 SO-DIMMスロットを2つ(最大128GBまで)、ストレージはPCIe NVMe Gen 4x4対応のM.2スロットとSATAの2.5インチベイをそれぞれ1つ装備し、映像出力はHDMI2.0、DisplayPort、VGAが各1、ネットワークはインテルの2.5ギガビットと1ギガビットのデュアルLANを搭載する。マザーボードにはほかにもM.2 2230 Key EとM,2 3052 key Bスロットが用意されているので、Wi-FiモジュールとLTE/5Gモジュールを増設可能だ。
耐落下、防塵、防滴性能を有するノートPC
ECSのブースで見かけた新製品はデスクトップPCだけではなかった。「CR60RL5」という16インチノートを日本国内でも販売予定だという。ただしECSブランドで販売するかどうかは未定。OEM供給での展開も視野に入れているとのこと。
ECSは、学校向けのタブレット端末の製造で近年シェアを大きく伸ばしている。子供が雑に扱っても壊れない端末の研究において多くの知見を持っており、そこで得たノウハウがノートPCに活かされている。
「CR60RL5」も米軍のMIL-STD-810H規格に準拠し、122cmの高さから落としても壊れない耐落下性能と、IP5Xの防塵(機器の正常動作に支障をきたしたり安全を損なう粉塵が内部に侵入しない)性能を有する。また、キーボードも防滴処理が施されている。
シンプルな外観は人を選ばず、派手なノートPCを好まない日本のビジネスマンの間でも人気が出そう。日本での発売が楽しみな製品のひとつである。
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