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LIQUID eKYC、顔認証時のなりすまし防止の新判定機能を開始

 株式会社Liquidは2023年5月31日、本人確認サービス「LIQUID eKYC」において、顔認証時のなりすまし不正を防止する新たな真贋判定機能として「パッシブ判定機能」の提供を開始。首振りなどの動作不要で真贋を判定する。

 犯罪収益移転防止法にもとづく本人確認では、顔認証を行う際、事前に撮影された画像ではなく、本人確認時に撮影された画像が必要となる。これまでは、首振りやまばたきなどエンドユーザーによる動作により確認する「アクティブ判定」の活用が主流であった。

 一方で「アクティブ判定」は、不正に入手した他人の動画や写真などで顔認証の突破を何度も試みる攻撃者に不正のヒントを与える懸念や、エンドユーザーの手間が発生することから、Liquidでは提供中の「アクティブ判定」に加えて、「パッシブ判定」の提供に至ったという。

 新機能の「パッシブ判定機能」は、エンドユーザーが撮影した正面の容貌画像のみにから、本人がリアルタイムに自分の容貌を撮影したものか真贋判定を行う機能。これまで必要であった追加動作は不要だ。「LIQUID eKYC」は画像処理技術の知見をもとにした品質判定を撮影時に行い、画像のみでの真贋判定を実現しているという。

 エンドユーザーによる首振りなどの動作が不要となるため、これまでの撮影時の手間を省き、本人確認手続き途中での離脱を抑えられるほか、攻撃者に判定内容を見破るヒントを与えず、不正対策の強化になるとしている。

「LIQUID eKYC」は、ネット上での契約や口座開設、アカウント登録時などに必要となる身元確認をオンラインで完結するサービス。運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類の撮影や、ICチップの読み取りで自撮りの顔写真との照合を行う方式、公的個人認証を活用した方式を提供している。独自のAI技術、生体認証技術、OCR技術などを活用し、撮影開始から完了までの離脱率の低さを実現。累計本人確認件数は2023年5月31日時点で2000万件を突破している。

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