DLSS 3.0対応ゲームならより高FPSで快適に遊べる!

白とRGBへのコダワリがめっちゃいい! RTX 4070でゲームも快適なBTOPC

文●勝田有一朗 編集●八尋/ASCII

提供: インバースネット株式会社

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アッパーミドルレンジのCPUとGPUの組み合わせで十分なゲーミング性能

 FRGLB760W/SG1が搭載するCore i7-13700Fは、性能重視のPコアを8基、効率重視のEコアを8基搭載した計16コア/24スレッドのハイブリッドアーキテクチャCPUで、最大ブースト時の動作クロックは5.2GHzに達する。モデル名末尾の“F”は内蔵GPU非搭載を意味し、別途外付けGPUが必須となる。もちろんFRGLB760W/SG1はビデオカードを搭載しているので、ここは心配無用だ。

 システムメモリーは、32GB(DDR4-3200 16GB×2)を標準搭載。通常のゲームプレイはもちろん、ゲーム配信や動画編集といったクリエイティブ用途にも、32GBの容量があれば十分対応できるだろう。メモリースロットの空きもあと2基残っている。

 GPUには、NVIDIAのGeForce RTX 4070を採用。RTX 4070は、ビデオメモリーにGDDR6X 12GBを搭載し、前世代の「GeForce RTX 3070」よりビデオメモリー4GB分増量しているのが特徴だ。さらにRTX 3070から高クロック化と省電力化を実現し、性能アップを果たしながら消費電力は下がっている。新機能の「DLSS 3」対応タイトルであればさらなる性能向上が期待できる。

CPU-Z(左)とGPU-Z(右)の実行結果

 このスペックを持つFRGLB760W/SG1の基礎性能を、いくつかの定番ベンチマークで測っていこう。

 まずは3DCGのレンダリング速度でCPUのマルチスレッド/シングルスレッド性能を計測する「CINEBENCH R23」から。

CINEBENCH R23実行結果

 結果は、マルチコアが18371pts、シングルコアが2022pts。十分高いスコアーが記録されており、とくにシングルコアの2000pts超えは、第13世代Coreプロセッサーの強みが出ているといえるだろう。なお、FRGLB760W/SG1はCore i7-13700Fを定格運用で設定しており、CPUの電力設定はデフォルトのMTP 219W、PBP 65Wになっている。

 水冷CPUクーラーもしっかりCPUを冷やせており、CPU温度はMTP時に最大約84度まで上昇するものの、PBP移行後は速やかに約48度で安定。ファンの動作音なども気になるほどではなかった(室温25度)。“扱いやすい発熱で高スコア”がCore i7-13700Fの特徴といえるだろう。

 次にゲーム以外のさまざまなジャンルの負荷をかけて、パソコンのトータル性能を測る「PCMark 10」(Ver.2.1.2600)をチェック。

PCMark 10実行結果

 総合スコアは9004を記録。その内訳は、アプリ起動速度、ビデオ会議、Webブラウジングの性能を測る「Essentials」が11720。表計算や文書作成のオフィスソフト性能を測る「Productivity」が11617。写真編集や動画編集、3DCG製作などのクリエイティブ性能を測る「Digital Content Creation(DCC)」が14549だった。

 Essentials、Productivity、DCC、3つの項目がすべてスコアーが10000の大台を大きく超えており、ゲーム以外の用途でもまったく問題なく実行できる性能が備わっている。

 ゲーミング向けの3Dグラフィックス性能を測るベンチマーク「3DMark」(Ver.2.25.8098)の結果はこのようになった。

3DMarkの実行結果

 DirectX 11のテスト「Fire Strike」では、フルHD(1920×1080ドット)のFire Strikeが35792、4K(3840×2160ドット)のFire Strike Ultraが10234。DirectX 12のテスト「Time Spy」では、WQHD(2560×1440ドット)のTime Spyが16834、4KのTime Spy Extremeが8173となった。Direct X Raytracing(DXR)のテスト「Port Royal」は11041。DirectX 12 Ultimateに特化した性能テスト「Speed Way」は4443だった。

 ベンチマーク中のフレームレートを見ると、フルHDのFire Strikeは約170~210fpsをマークし、WQHDのTime Spyも約100~115fpsと高いフレームレートを記録していた。一方で4Kのテストでは60fpsに届いておらず、4Kでのゲーミングは少し厳しい傾向にあることが伺える。

 最後の基礎ベンチでは、ストレージの転送速度を「CrystalDiskMark 8.0.4」で計測する。「CrystalDiskInfo 8.12.7」にて内蔵ストレージのモデルを確認したところ、試用機には「Intel SSD 670p Seriese 1TB」が搭載されていた。容量1TBでPCI Express Gen3接続のM.2 NVMe SSDだ。

CrystalDiskMark 8.0.4の実行結果

 結果は、シーケンシャルリード3367MB/s、シーケンシャルライト2784MB/s。PCI Express Gen3接続のハイエンドクラスの性能といっていいスコアーだろう。Windowsの起動やゲームプレイ時のストレージアクセスにはまったく問題を感じなかった。

 容量も1TBでゲーミング用途としては必要十分。当面のあいだはストレージ容量で困ることもないはずだ。ただし、動画配信や動画編集に手を出すようなら話は別だ。昨今はSSDの価格もかなり下がってきているので、大容量SSDを購入するのもいいだろう。FRGLB760W/SG1のマザーボード上にはM.2スロットが1基空いており、2.5インチや3.5インチのストレージも2基ずつ搭載できるので、ストレージ増設はさまざまなオプションが考えられる。

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