KDDIは、UQ mobileの新料金プラン「コミコミプラン」「トクトクプラン」「ミニミニプラン」を発表。6月1日から提供を開始する。なお、現行の「くりこしプラン +5G」は5月31日で新規受付を終了する(既存ユーザーは継続して利用可能)。
従来の「くりこしプラン +5G」はS/M/Lと3GB/15GB/25GBと通信量別に3プランが用意されていたのに対し、新しい3つのプランは通信量の違いだけではない、それぞれ特徴的な内容になっている。「コミコミプラン」はahamoに対抗する月20GBのシンプルな内容、「トクトクプラン」は月15GBでほとんど使わなかった月は格安に、「ミニミニプラン」は月4GBのライトユーザー向けだ。
ahamo対抗の月20GBでシンプルな「コミコミプラン」
データ翌月繰り越し、通話定額が1回10分などの有利な点あり
詳しく内容を見ていこう。「コミコミプラン」は、前述のようにahamo対抗で月20GB(超過時は最大1Mbps)、料金は月3278円と、ahamoの月2970円と比較すると若干高いように見えるが、セットの通話定額が1回10分までと、ahamoの1回5分までと比べて、より実用的なほか、使い切れなかった通信量を翌月に繰り越せる点もahamoにはないメリット。“ギガ”をより効率的に利用できる。
このほかにも、留守番電話や割込通話など「電話きほんパック(V)」のサービスが無料(本来は月440円、ahamoでは留守番電話は不可)、加入から7ヵ月無料(以降は月550円)で利用できる「増量オプションII」で5GBを追加可能、店頭での契約やサポートも提供されるなど、ahamoに対するアドバンテージが複数用意されている。
固定回線セット割や家族割引もある
「トクトクプラン」「ミニミニプラン」
続いては「トクトクプラン」。こちらは基本は15GBで月3465円。ただし、通信量が月1GB以下とほとんど使わなかった月は2277円となる。
メリットは、対応固定回線(auひかり、J:COM、UQ WiMAXなど)やauでんきの利用時に適用される「自宅セット割」、もしくは家族での利用時の「家族セット割」が用意されている点。「au PAY カードお支払い割」との組み合わせで月2178円から、1GB以下時は月990円からとなる。
なお通話料はすべて従量制で、通話定額の追加も可能。通信量超過時は最大1Mbpsで、データの翌月繰り越しがあり、「増量オプションII」で5GBを追加といった点は「コミコミプラン」と同様だ。
最後にライトユーザー向けの「ミニミニプラン」は4GBで月2365円。こちらも「自宅セット割」「家族セット割」の適用が可能で、最安で月1078円から。通信量超過時は最大300kbpsとなる。
KDDIでは今回の新プラン開始の背景として、5Gの普及とともにユーザーのスマホの利用状況の変化、利用する通信量の増加があるとする。しかし、従来のUQ mobileはどちらかと言えば低容量帯のイメージがあったのではないかと見ており、中容量帯でよりお手頃なプランとして「コミコミプラン」の提供を開始した。また、UQ mobileでもエンタメコンテンツを楽しむ人が増加していることを受け、YouTube Premiumの3ヵ月無料などの特典に加え、「コミコミプラン」「トクトクプラン」の新規加入者を対象に、6月1日からはAmazonプライムの3ヵ月無料キャンペーンも開始する。