ゲームメーカーにはどんなお仕事があるのか? そんな疑問をメーカーに直撃するインタビューを実施。
第4弾となる今回は、フリュー株式会社より発売中の現代病理をテーマにした学園RPG「Caligula(カリギュラ)」シリーズに深く携わったフリーのゲームクリエイター、山中拓也氏にお話をうかがった。
フリーランス/ゲームクリエイター 山中拓也(ヤマナカ タクヤ)氏
――所属部署の仕事内容や今まで関わった作品などについて教えてください。
山中氏:代表作は現代病理をテーマにした学園RPG「カリギュラ」シリーズです。こちらのシリーズでは企画、プロデュース、ディレクション、シナリオ、音楽プロデュースなど担当を行ないました。現在はゲームだけではなく、音楽作品やアニメ脚本などさまざまな分野で活動しています。
――現在の仕事についたきっかけや動機などをお教えください。
山中氏:大学では心理士の資格を取得するなど、元々はカウンセラーを目指していましたが挫折。将来の夢がなくなってしまったのですが、人間心理への興味と技術を活用する先として、ずっと好きだったゲームを作る道を目指すことになりました。
――仕事のやりがい、こだわり、気をつけている点などをお教えください。
山中氏:今世の中に出ているゲームでは満たされていない人の顔を想像してものづくりをするようにしています。
多くの人に愛されることも勿論大事ですが、「これは自分のためだけに作られたゲームだ」と感じてもらうことも同じだけ大事だと思っていまして、そういう風に感じてもらえるテーマやメッセージ・ギミックを創り出すことにこだわっています。
――お休みの日の趣味やハマっていること、続けていることなどをお教えください。
山中氏:純粋な趣味はサッカー観戦です。Jリーグのガンバ大阪です。
作品とパブリックなイメージから、僕がサッカーという陽のコンテンツを好きなことがなかなかしっくりこないらしく、もっと陰なものを好いていてほしいというご意見をいただきます。生きづらい。
――ジャンル問わず、あなた独自のベスト3を教えてください。
山中氏:「意識しているクリエイター」ベスト3を挙げます。漫画家の押見修造さん、映画監督の今泉力哉さん、ボカロPのピノキオピーさんです。
押見修造さんからは人間を描くうえでの矜持や意識を、今泉力哉さんからは映像での空気のリアリティや清潔感を、ピノキオピーさんからはものを見る視点の角度やシニカルさを、それぞれものづくりにおいて意識していますし、刺激をもらっています。
――ゲームファンのみなさんにメッセージをお願いいたします。
山中氏:自分にしか作れない変なゲームを作ることを目指して細々頑張っています。
今はありがたいことに、たくさんのメディアでものづくりをさせていただいていますが、自分の軸足はゲームだと思っていますので、これからもよろしくお願いします。
■関連動画
・『Caligula2』1stトレーラー
https://www.youtube.com/watch?v=yLq3uE9Q7Uc
© FURYU Corporation.
・MILGRAM -ミルグラム-/PV
https://www.youtube.com/watch?v=RcqXCnAhQlI
© MILGRAM
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