デジタルホワイトボード「postalk」、ChatGPTなどでAIが会話を自動で付箋化
postalk株式会社は2023年4月27日、デジタルホワイトボード「postalk」のiOSアプリとChrome拡張機能の正式提供を開始。ミーティングの内容を自動でテキスト化しオンライン上のボードに付箋として配置する新機能「postalk with」を搭載した。「postalk」登録ユーザー向けにベータ版として無償提供する。
「postalk with」はOpenAIが開発、公開する大規模言語モデルを用いたチャットAI「ChatGPT」と音声認識モデル「Whisper」のAPIを活用。ミーティングで話された内容をAIが自動で付箋にまとめ、デジタルホワイトボードに整理する。また、Chrome拡張機能により、ブラウザで動く「Google Meet」や「Zoom」、「Microsoft Teams」、「Slack Huddle」で利用できる。
「postalk」は、「ミーティングの概要を付箋にし、それを動かしながら議論する」ことに特化。会議内容を記録する手間を省くことで議論に集中し、デジタルホワイトボードの利点を生かした議論プロセスが導入できる。
議論の付箋化は、「会話が自動ですべてボード上に貼られていくモード」と「会話をタイムライン上でテキスト化し、選択したものをボード上に移動するモード」の2つのモードから選択可能。議論の状況により使い分けができる。
一般の文字起こしツールでは雑談も文字起こしされるため、雑談しにくい雰囲気となるが、「postalk」ではモードの切り替えにより、報告事項のみ選んで付箋が可能。残すべき内容を分類できるため、雑談を含めたコミュニケーションを促進するとしている。
イベントやセミナーでも「postalk」の利用により、あとから内容を見返したり、整理したりできるため、参加者や主催者にとっても効率的だ。また、アイデアや論点を声に出すことで「postalk」上で付箋を作り、分類や並び替えでブレインストーミングを深めることもできる。
「postalk with」機能はAndroidやデスクトップアプリでも利用できるように開発中だという。