強固なパスワードを手軽に管理できる!

AIでパスワードが突破される前に導入しておきたい「Password Manager」

文●宮里圭介 編集●村野晃一(ASCII)

提供: キヤノンマーケティングジャパン

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 最近のAIの発展は目を見張るものがある。自然言語対話、写真やイラストといった画像生成で特に注目されているが、これ以外でも映像処理、検索の精度向上、プログラミングの補完、統計を用いた予測など、さまざまな分野で活用され、日々進化している。

 しかし、AIはこういった技術的に注目される用途でだけ使われているわけではない。残念ながら、犯罪にも悪用され始めている。

 特にパスワード解析では威力を発揮する。米国のサイバーセキュリティ企業「HOME SECURITY HEROES」の研究結果によると、最新のパスワード解読AI「PassGAN(password generative adversarial network)」を利用された場合、一般的なパスワードの51%を1分未満で、65%を1時間未満、71%を1日未満、およそ1ヶ月あれば、81%のパスワードを解析できてしまうという。

●参考:「2023 Password Cracking: How Fast Can AI Crack Passwords?

 もちろん、パスワードの文字数が少なければ少ないほど、短時間で解析されてしまう。最小文字数としてよくある8文字では、たった48分で解析されてしまうというのだから安心できない。

 とはいえ、覚えやすくて文字数が多いパスワードを作ろうと、既存の単語を組み合わせてしまうのも考え物だ。こういったパスワードは従来の辞書攻撃の餌食になりやすく、当然、パスワードの解析にも時間はかからない。できるだけランダムで、数字や記号を含み、大文字、小文字も使われているようなものが望ましい。

 さらに言うと、パスワードが漏れてしまうと芋づる式に不正アクセスされてしまう危険があるため、複数サイトでのパスワードの使いまわしは厳禁だ。つまり、ランダムな長文パスワードをサイトごとに用意する……というのが理想となる。

 しかし現実問題として、そんなパスワードを覚えておけるような人はまずいない。では、どうすればいいのか。答えは簡単だ。パスワード管理ソフトに頼ってしまえばいい。

「ESET Password Manager」でランダムな長文パスワードを簡単管理

 パスワード管理ソフトとしておすすめなのが、「ESET スマート セキュリティ プレミアム」の機能として利用されている「ESET Password Manager」。

 ブラウザー利用するサービスのアカウント情報を管理できるもので、これを活用することで、ログイン情報の自動入力、フォームへの入力補助などが行えるわけだ。

 また、ランダム文字列を使ったパスワード生成機能が搭載されているため、自分で考えるよりも解析が難しい、安全性の高いパスワードを設定できるというメリットがある。

 「ESET Password Manager」で利用できる機能、メリットなどを簡単に紹介しておこう。

●サービスごとの情報を管理できる「アカウント」
●名前や住所、電話番号といった情報を管理する「ID」
★ランダムで安全性の高いパスワードを設定する「パスワードを生成」
●Password Managerへのログインを監視する「Secure Me」
●重要な情報を安全に書き留められる「メモ」
●パスワードの強度をチェックできる「セキュリティレポート」
★Windows、Mac、Android、iOSのマルチプラットフォームでIDとパスワードを共有

ブラウザーの拡張機能として動作

拡張機能から素早く機能を呼び出せる

 とくに重要……というよりも、必ず利用したいのが、★のついた機能だ。

 先の「HOME SECURITY HEROES」によると、文字数の少ないパスワードは短時間で解析されてしまうが、18文字以上であれば1,000億年以上かかるとのこと。これなら実質的に不可能とみなせるため、18文字以上のランダムなパスワードを「パスワードを生成」機能を使って生成、そして「ESET Password Manager」で管理するというのがいいだろう。

文字数だけでなく、使用する文字にも条件を加えられる

 「パスワードを生成」が優れているのは、文字数や使用する文字をある程度コントロールできること。サービスによっては文字数に制限があったり、記号を使うとエラーとなってしまう場合もあるだけに、簡易ながらも条件付きで生成できるのはありがたい。

 もちろん、「ESET Password Manager」はパスワードの保存だけでなく、自動入力にも対応。画面を見ながら入力したり、コピペを何度も繰り返す……といった面倒な作業は不要だ。

自動でフォームに入力してくれるので、手間いらず

 また、「ESET Password Manager」の真価ともいえるのが、マルチプラットフォームに対応している点だ。単純に複数機器で利用できるだけでなく、登録してある情報の共有までが可能。つまり、PCのブラウザーから登録したIDとパスワードを、スマホやタブレットからでも呼び出すことができるわけだ。

AndroidやiOSなど、スマホ用のアプリも用意されている

 WindowsとMacの両方を使っている、もしくは、PCとスマホを使っているという人は多いだけに、複数機器で安全にパスワード管理ができるというのがありがたい。

 なお、「ESET Password Manager」の機能は過去記事でも紹介しているため、詳しい内容は、そちらの記事も参考にしてほしい。

●増えすぎたWebサービスのパスワード管理が格段にラクになる「ESET Password Manager」

●ESET V15のPassword Managerなら、PC・スマホ・タブレットの全てでパスワードを一元管理できる!

「ESET Password Manager」を使うなら「ESET スマート セキュリティ プレミアム」

 パスワード管理を行うサービスは「ESET Password Manager」に限らず、他にもある。どのサービスを使うかは、運営会社が信用できるか、データの安全性に問題はないかといった部分が大切だ。その点ESETなら、長年セキュリティ対策を専門に活動しているだけに、信頼性・安全性の両面で心強い。

 また、キヤノンマーケティングジャパンが販売しているため、日本語でのサポートが充実しているから、海外のサービスを使うよりも、万が一のトラブル時に安心できるという点も見逃せないポイントだろう。

 特にセキュリティ対策ソフトとしてESETの製品を使っているなら、セキュリティに関する対策をすべてESETに任せられるというのが利点。さまざまなサービスに手を出してしまうと、そのサービスの管理そのものが面倒になってしまうので、利用するサービスをまとめられるのは地味ながらも大きなメリットだ。

 ひとつだけ注意したいのは、冒頭でも少し触れたが、「ESET Password Manager」の機能が使えるのは「ESET スマート セキュリティ プレミアム」のみであること。「ESET インターネット セキュリティ」のライセンスでは使えないため、この点だけは注意して欲しい。

 なお、「ESET Password Manager」の実力を知りたいのであれば、体験版での利用をオススメする。利用できる期間は限定されるものの機能は限定されていないため、しっかり試せるはずだ。

 ちなみに、「ESET スマート セキュリティ プレミアム」では「ESET Password Manager」が使えるだけでなく、クラウドを活用して怪しい動作をするプログラムやファイルをいち早く解析する「ESET LiveGuard」という強力なセキュリティ機能も利用できる。より強固なセキュリティとなるので、自宅のマシンもBYODでリモートワークに利用することがあるのであれば、入れておいて損はない。

 「ESET インターネット セキュリティ」のライセンスを途中から「ESET スマート セキュリティ プレミアム」へとアップグレードすることはできないのは残念だが、「ESET Password Manager」を使いたい、より強固なセキュリティが欲しいというのであれば、次回の更新時に乗り換えるといいだろう。

(提供:キヤノンマーケティングジャパン)

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