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新たにランサムウェア対策/内部不正抑止のための「ログ監視オプション」を追加

NEC、ファイルサーバーの肥大化を防ぐソフトの最新版「NIAS V5.1」発売

2023年04月12日 11時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 NECは2023年4月12日、ファイルサーバーの肥大化対策やセキュリティ対策を行う統合管理ソフトウェアの最新バージョン「NEC Information Assessment System V5.1(NIAS V5.1)」の販売を開始した。ランサムウェア感染や内部不正によるファイル大量削除(データ破壊)を検出する「ログ監視オプション」などが新たに追加されている。

「NEC Information Assessment System V5.1」で追加された「ログ管理オプション」の概要

 NIASは、ファイルサーバーの運用とコストを最適化し、効率化するための統合管理ソフトウェア。利用状況の可視化/レポートや不要データの削除/整理による「肥大化対策」、アクセス権の可視化/適正化や個人情報を含むファイルの検出による「セキュリティ対策」、リソース管理やデータ移行による「業務効率化」の機能を提供する。CIFSプロトコルに対応したファイルサーバーであれば、OSを問わず管理できる。

NIASが提供する「肥大化対策」「セキュリティ対策」「業務効率化」の主な機能(一部オプション)

 最新版V5.1ではまず、ファイルサーバーのアクセスログを監視することで、ランサムウェア感染やデータ破壊が疑われる挙動を自動検知、管理者に通知するログ監視オプションが追加された(現時点の監視対象はWindows Server/Windowsのファイルサーバーのみ)。管理者の迅速な対応を可能にすることで、被害拡大を最小限に抑え、復旧までの時間を短縮する。

 さらにアクセスログの検索機能も備えており、特定のファイルの削除や更新、アクセス権の変更といった操作をいつ、誰が行ったのかといったログの紹介も簡単にできる。そのほかファイルサーバーの死活監視、転送性能監視なども可能だ。パフォーマンスログの継続的な監視を行い、そのグラフをレポートに組み込むこともできる。

ログ監視オプションの概要

 また、標準機能のファイルサーバー分析レポートが強化された。従来の「容量推移/増加予測」や「傾向情報」(最終更新日、最終参照日、ファイルの重複などにもとづく傾向分析)といった情報に加えて、新たに「容量が増減したフォルダの情報」「不適切なアクセス権の件数・増減の情報」およびその分析コメントが追加された。このレポートはPDFファイルとして管理者に自動送信される。

 そのほか、画面上でのツリー展開状態保持、バージョンアップ時の設定情報引き継ぎなど、細かな改善点がある。

 NIAS V5.1のライセンス価格は、買い切り/年間契約/半年契約の3種類が用意されており、ファイルサーバーの容量に応じた追加ライセンスを購入するかたちとなっている。。たとえば買い切りの場合の基本ライセンス(1TB)は、本体が希望小売価格50万円、ログ監視オプションが同 50万円。買い切りの場合は別途、年間保守料金もかかる。

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