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サムスンが「Galaxy S23」シリーズの国内発表会を開催! カメラではユーザーの声による改良も

2023年04月08日 09時00分更新

文● 村元正剛(ゴーズ) 編集●ASCII

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ハンズオン会場で2億画素カメラを試してみた

 発表会の後には、会場に設けられた体験コーナーで、いち早くGalaxy S23とGalaxy S23 Ultraの使用感を試すことができた。

発表されたばかりのGalaxy S23シリーズの実機を試すことができた

Galaxy S23はコンパクトで軽いが、画面サイズも十分という印象

Galaxy S23 Ultraは大画面で、エッジ部がかすかに丸くなっている

リサイクル素材を使っているとは思えないリッチな質感

 Galaxy S23 Ultraのカメラは、初期設定ではフルHD(1200万画素)で撮影されるが、「50MP(5000万画素)」や「200MP(2億画素)」モードに切り替えることが可能。実際に、200MPモードで撮影してみると、16320×12240ドットの画像を記録された。2億画素をフルに使うと、1つの画素が小さいので、画質が暗くなり、また撮影後の処理に時間を要するのでは? と思っていたのだが、実際には鮮明な画質で写り、パシャパシャと連続してシャッターを切ることもできた。

「200MP」に切り替えると、2億画素をフルに使って撮影できる

200MPモードで撮影した画像

200MPモードで撮影した画像は、ここまで拡大しても粗くならない

 ナイトグラフィを試せるコーナーで、電飾を撮影してみた。夜景撮影では、光源が白飛びしがちだが、Galaxy S23 Ultraのカメラは白飛びすることなく、暗い部分のディテールも黒く潰れることがなかった。

暗い部屋の影に飾られた電飾を撮影

 なお、作例を載せるのは控えるが、電飾を背景にフロントカメラで自撮りもやってみた。背景を鮮明に捉えつつ、自分の顔も明るく写った。自撮りを積極的に楽しみたい人も満足できるだろう。

 会場の天井に被写体となる天体模型がぶら下げられて、スペースズームの性能も試せるようになっていた。Galaxy S23 Ultraは最大100倍のズーム撮影が可能だが、筆者は30倍での撮影を試してみた。

 高倍率のズーム撮影は、ピントを合わせにくいのだが、プレビュー画面にガイドが表示されるので、フレーミングがしやすく、ピントが合った表示も出るので、シャッターを押すタイミングがわかりやすかった。手持ちでの撮影なので、手ブレの影響が気になったのだが、実際に撮影した写真を見ると、思ったほどはブレていなかった。手ブレ補正やAI処理がしっかり機能している印象だ。

30倍ズームでの撮影画像。右上にこのようなガイドが表示される

実際に撮影した画像。肉眼では見えない文字までくっきりと写った

 「原神」と「アスファルト9」を試せるゲーミングコーナーも用意されていた。筆者は「原神」を少しだけ試してみたが、大画面に画像が美しく表示され、タッチレシスポンスが的確で、いわゆる“ヌルサク”の操作感だった。短時間なので、冷却性能までは実感できなかったが、ゲームや動画を楽しむには最適な端末という印象だ。

「原神」をプレイして、史上最速チップの威力を実感できた

最新カメラ技術に関する特別講演も開催
シャッターボタンを触れたときと離したときの選択が可能に

 発表会と同じ日に、メディア向けに「Galaxy S23シリーズ 最新カメラ技術に関する特別講演」も開催された。韓国本社から、カメラの開発責任者であるジョシュア・チョ氏が来日。Galaxy S23シリーズに搭載した技術についてのプレデンテーションをし、取材陣からの質問に答えた。なお、講演は通訳を介して行なわれ、取材中の撮影・録音は禁止されていたので、チョ氏の発言は大意として捉えていただきたい。

サムスン電子本社 ビジュアルソリューションチーム 副社長のジョシュア・チョ氏

 チョ氏は、Galaxy S23 Ultraに搭載された2億画素カメラについて、「アダプティブピクセルセンサーによって、16の画素を1つにするビニング技術で撮影できる」優位性をアピール。また、AI技術によって「明るい部分から暗い部分までバランスよく撮影できる」と説明した。

 デジタル一眼レフカメラ(4500万画素)で撮った写真と、Galaxy S23 Ultraで撮った写真を比較し、Galaxyの優位性も示した。チョ氏は「デジタル一眼レフは専門家が撮影して、撮影後に編集すれば、スマホよりもキレイに撮れる。一方、Galaxy S23 Ultraでは、ピクセルビニングや手ブレ補正、高度なAI、何枚か撮って合成するマルチフレーム処理にアドバンテージがある」と言う。具体的には、逆光でのポートレート、空の描写、夜景などが、簡単にきれいに撮れるという。

 従来から専門家の評価が高かった「Expert RAW」アプリが、フロントカメラにも対応し、「プロ」モードでも5000万画素で撮影でき、「Expert RAW」に対応させるなど、使い勝手も向上させたという。

 ユーザーからの声によって改良した部分もあるとのこと。たとえば「シャッターに指が触れた瞬間に撮影するか、指を離した瞬間に撮影するかを選択できるようにした」。また、従来モデルではユーザーがレンズを選択しても、撮影シチュエーションにおいては、カメラは自動で最適なレンズを選択したが、Galaxy S23シリーズでは「ユーザーが選択したレンズをそのまま使うオプションを追加した」とのこと。

 前モデルのGalaxy S22 Ultraでは、1億800万画素カメラで撮影すると、画像処理に時間を要し、3~4秒の撮影間隔が必要だった。それが、Galaxy S23 Ultraの2億画素カメラでは「700~800ミリ秒(0.7~0.8秒)の間隔で撮影できるようになった」と言う。連続して撮影できることは筆者も実感したが、ソフトウェアも大きな進化を果たしているようだ。

  Galaxy S23 Galaxy S23 Ultra Galaxy A54 5G
メーカー サムスン電子
ディスプレー 6.1型有機EL 6.8型有機EL 6.4型有機EL
画面解像度 2340×1080ドット 3088×1440ドット 2340×1080ドット
サイズ 約71×146×7.6mm 約78×163×8.9mm 約77×158×8.2mm
重量 約168g 約234g 約201g
CPU Snapdragon 8 Gen 2 Mobile Platform for Galaxy Exynos 1380
メモリー 8GB 12GB 6GB
ストレージ 256GB 256/512GB/1TB 128GB
(外部最大1TB)
カメラ アウト:約5000万画素(標準)
+約1200万画素(超広角)
+約1000万画素(光学3倍)
/イン:約1200万画素
アウト:約2億画素(標準)
+約1200万画素(超広角)
+約1000万画素(光学3倍)
+約1000万画素(光学10倍)
/イン:約1200万画素
アウト:5000万画素(標準)
+1200万画素(超広角)
+500万画素(マクロ)
/イン:3200万画素
バッテリー容量 3900mAh 5000mAh 5000mAh
生体認証 ○(指紋)
USB端子 Type-C
カラバリ ファントムブラック、クリーム、ラベンダー ファントムブラック、クリーム、グリーン オーサムバイオレット、オーサムグラファイト、オーサムホワイト

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