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新生活や日本の住宅事情に合ったコンパクトPC2機種についてインタビュー

小型ケースの面倒な自作・検証はBTOPCメーカーに! ゲーム性能や冷却も優秀

2023年04月03日 11時00分更新

文● 松野将太 編集●八尋/ASCII

提供: セブンアールジャパン

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――ありがとうございます。続いて、より小型のモデルである「ZEFT G37F-Cube」についてもお話をお聞かせ下さい。

「ZEFT G37F-Cube」の内部レイアウト。専用水冷ユニットと電源により、コンパクトだが比較的スッキリとしている

中嶋氏:こちらは360mmラジエーター搭載可能という縛りをなくし、ゲーミングパソコンとしてより小型化を追求しました。採用したPCケースはCooler Masterの「NR200P MAX」で、専用のCPUクーラーと電源ユニットを標準搭載するケースです。当初は「NR200P」というCPUクーラー・電源別売のモデルで検証を実施していたのですが、専用の水冷クーラーと電源を採用することで、ケーブルの長さが最適化されており、内部空間をできるだけ確保できるというメリットから、「NR200P MAX」の採用に至っています。小型ながら280mmラジエーターの水冷クーラーが搭載でき、ビデオカードも3連ファンのモデルを採用可能です。余談ですが、ライザーカードを利用した標準モデルは、当店だと本製品が初となっています。

真重氏:「NR200P MAX」は高価なケースというイメージを持たれている方もいらっしゃるかもしれませんが、80PLSU GOLD認証の850W電源、専用280mmラジエーターの水冷ユニットが付属しているので、トータルで考えた時には妥当な価格かと思います。

中嶋氏:ケースサイズはおよそ幅185×奥行361×高さ274mmで、数字だけで見ると「Prime AP201」とそこまで変わらないと思うかもしれませんが、実際に並べてみるとかなり違いますね。小さいながら、専用パーツのおかげで結構パワフルに仕上がっています。

――こういった小型ケースで、専用の電源やCPUクーラーがあるのは大きなアドバンテージですね。一見して配線もスマートですし、ラジエーターサイズも大きく、ゲーミングパソコン向けの小型ケースとしては完成度の高さを感じます。

専用水冷クーラーの280mmラジエーター。「DESIGNED BY COOLER MASTER」のプリントが確認できる

中嶋氏:専用クーラーや電源のケーブルがしっかりとアジャストされているので、エアフローの点でもメリットがあります。当初は専用品なので融通が効かず取り付けに苦労するのではないか、という懸念もありましたが、結果的には逆でしたね。ケーブルが多い電源や水冷クーラーが固定されることで、内部レイアウトはどのような組み合わせでも共通化できます。小型パソコンは組立が難しくなることが多いですが、個人で自作される方にオススメしたい製品です。1点、ご注意いただくとすれば、電源と水冷クーラーに関してはカスタマイズでの変更がお受けできないことです。それ以外に関しては、カスタマイズのご用意があります。

真重氏:ちなみにこのケースの場合、スチールメッシュ製のサイドパネルと強化ガラス製のサイドパネルの両方が付属しているので、好みや自分の気分に合わせて取り替えることができます。スチールパネルの装着時は光らない大人のゲーミングパソコンという印象を受ける外観で、強化ガラス製パネルでもワンポイントだけが光ります。YouTubeで投稿者の方のゲーミング部屋の動画をたまに目にしますが、部屋をルームライトで照らしつつもパソコン自体はそこまで光らせない方、というのは一定数いるように感じています。そういう大人なテイストを作るにはちょうどいいマシンに仕上がっていると思います。

西川氏:検証の結果、こちらも一部の大型モデルを除き、RTX 4070 Ti搭載ビデオカードをカスタマイズで搭載可能としています。最初から搭載しなかったのは価格的なバランスもありますね。「小型パソコンで50万円」っていわれると、お客さんも引いてしまうんじゃないかと……(笑)。

――搭載CPUはCore i7-13700F、GPUはGeForce RTX 3060 Tiですが、こちらについてはいかがでしょうか。

縦配置のビデオカードの奥には専用電源ユニットが。容量850Wで80PLUS GOLD認証と、スペック的には侮れない

中嶋氏:Core i7-13700Fは「K」付きよりクロックは落ちるものの、16コア/24スレッドの高性能CPUです。RTX 3060 Tiもゲーム向けとしては、WQHD解像度までのストレスないゲームが可能ということで、RTX 3070 Tiと同じく売れ筋のレンジですね。総合的には「小型でもしっかりゲームができる」組み合わせになっています。

――そのほかのマザーボードやメモリー、ストレージについてはいかがでしょう。

側面パネルはメッシュ構造を採用

中嶋氏:マザーボードはMSI「MPG B760I EDGE WIFI DDR4」で、PCゲームを意識したチョイスです。2.5ギガビットLAN、Wi-Fi 6対応など、小型ながらに機能が詰まっており、重厚感ある見た目も印象的です。メモリーとストレージは「ZEFT G32DE」と同様の構成になっています。

――最後に、「ZEFT G32DE」と「ZEFT G37F-Cube」はどちらも魅力的なモデルだと思いますが、新生活向けのパソコンということで、「こういう方におすすめ」といったレコメンドがあればお聞きしたいです。

中嶋氏:最初にもお伝えしましたが、小型でもパフォーマンスにこだわりたい方は「ZEFT G32DE」、サイズのコンパクトさにこだわりたい方は「ZEFT G37F-Cube」がおすすめです。今回はスペックを近づけた2モデルを用意していますが、どちらもCPUやビデオカード違いのモデルが複数あり、展開数は非常に多いです。1つのモデルをベースにカスタマイズもできますし、用途に合わせて選んでいただけます。

真重氏:大学生や新生活を送りたいという方にとっては安くない買い物にはなるかと思いますが、「あれがやりたい」「これがやりたい」という欲求が出てきたときに、色々な用途に対応できるパソコンとして候補に入れていただければと考えています。とくにパソコンは大きな買い物なので、ちょっと予算をオーバーするけどいいものを、というところで選んでいただければ幸いです。あとは、どちらのパソコンもASUS、Cooler Masterと有名ブランドのケースを採用しています。2つのモデルのうち、ASUS好きな方は1台目、Cooler Master好きな方は2台目という選び方をしてみるのもいいかもしれません。

――ありがとうございました。

 小型でもゲーミング向けのデスクトップパソコンをラインアップするBTOメーカーはそれほど多くないこともあり、「ZEFT G32DE」や「ZEFT G37F-Cube」は魅力的な選択肢だ。新生活向けの取り回しのよい高性能パソコンを探しているという人は、「パソコンショップSEVEN」の商品をチェックしてみてはいかがだろうか。

(提供:セブンアールジャパン)

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