親なら知っておきたい人気スマホアプリの裏側と安全設定 第210回
8割以上が「1日あたり3時間以上スマホを利用」
今どきの大学生は入学前からインスタで交流、Twitterは利用率で逆転される
2023年03月14日 10時00分更新
「1日7時間以上利用」も2割
今どきの大学生のSNS事情はどうなっているのか。イオレの大学生のSNS利用に関するアンケート調査(2023年2月)を見てみよう。
1日におけるスマホ・SNSの利用時間について聞いたところ、全体の8割以上が「1日あたり3時間以上スマホを利用」と回答。「7時間以上」も約2割おり、ほとんどの大学生は一日中スマホを使っている。
Instagramは大学生必須のSNSに
SNSの利用についても聞いたところ、「1日あたり1~3時間利用」が全体の半数を占めたが、「5時間以上」という回答も1割程度あるなどばらつきが見られた。
SNSのサービスごとの利用状況は、ほぼ毎日利用される割合はLINEが最多で、続いてYouTube、Instagram、Twitter、TikTokという結果に。
過去の同社アンケートと比較するとTikTokの利用者が最も高い増加率となった。2020年は19.9%、2021年は29.6%、今回の調査では35.5%であり、一昨年から15.6ポイントの増加している。
2021年からの変化として、Instagramの利用率がTwitterを逆転し、1.4ポイント高くなった。毎日利用している割合も69.5%とYouTubeに次いで約7割。大学生にとって必須のSNSとなっていることがわかる。
LINEはオトナ世代の電話番号やメールにあたり、家族間やゼミ、バイト先などでの連絡ツールとして使われている。Twitterは、「#春から○○大」などのハッシュタグで同じ大学へ進学する者同士がつながり、情報交換用途で利用されることが多い。
一方、Instagramは鍵をかけて、親しい友人同士のコミュニケーションツールとして使われている。ストーリーズにはプライベート情報なども出しながら、DMでやり取りしてコミュニケーションするのだ。
最近は小中高校生でもSNS利用が増えており、大学生ではSNSは必須のツールとなっている。小中高校生では「SNSは危ないから」と禁止されている例も少なくないが、大学生になる前にはある程度練習し、適切に使えるようになっておく必要がありそうだ。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki

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