最新の『WILD HEARTS』も配信しながらプレイしても快適!

第13世代Core i7とRTX 3070で配信しながらのゲームプレイも快適なゲーミングPCの性能をチェック

文●勝田有一朗 編集●ジサトラハッチ

提供: マウスコンピューター

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まだ現役のRTX 3070とCore i7-13700Fとの組み合わせで
最新ゲームもスムーズにプレイ可能

 ここからは実際のゲームタイトルを用いて、「G-Tune XM-B」のゲームパフォーマンスを見ていくことにしよう。定番のバトロワ系FPS/TPSタイトルを始め、最新3Dアクションや重量級AAAタイトルを用いて検証を行っている。

 まず手始めに、定番のゲーム系ベンチマークのひとつ「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」でのパフォーマンスをチェック。

 画質設定はプリセットに「最高品質」を選択し、画面解像度は1920×1080ドット(フルHD)、2560×1440ドット(WQHD)、3840×2160ドット(4K)の3パターンで計測を実施した。

 スコアーはフルHDが26899、WQHDが21422で“非常に快適”の評価。4Kは11274で“とても快適”の評価となった。RTX 3070のターゲット通りの結果と言えるだろう。ただ、フレームレートを見ると4Kでも平均70fps以上出ているので十分快適にプレイできると思われる。

 またファイナルファンタジーXIVと相性が良いとされるウルトラワイドディスプレーの3440×1440ドット(UWQHD)との組み合わせも、スコアーとフレームレートを見る限りは問題無さそうだ。

 続いて、いくつかのゲームタイトルを用いて実際のプレイ中のフレームレートを測定しパフォーマンスを検証していく。測定は基本的に画面解像度1920×1080ドット(フルHD)、2560×1440ドット(WQHD)、3840×2160ドット(4K)の3パターン実施している。

 各ゲームのフレームレート計測には「CapFrameX」というアプリを使用。平均フレームレートの他にデータ全体を100分割して最小値から1%の数値を「min(1%)」とし、これを最小フレームレートの代わりに記載している。

 まずはEAから2月17日にリリースされたばかりの最新ハンティングアクションゲーム「WILD HEARTS」。巨大な獣相手に“からくり”を駆使した戦闘を挑む“狩りゲー”の新規タイトルだ。独自要素のからくりを用いた戦闘と、大昔の日本と大自然が融合したような神秘的な世界観が特徴で、もちろんレアドロップを集めて装備を強化するハクスラ的なやり込み要素も備える。獣の攻撃を上手く避けて攻撃する3Dアクションゲームなので、快適なプレイにはある程度安定したフレームレートも要求される。

 なおWILD HEARTSはリリース当初よりパフォーマンス面でいくつかの問題が指摘されており、今回は2月22日に配信されたパフォーマンス改善パッチを適用した状態で計測を実施している。

 グラフィックス設定はプリセットより「最高」を選択し、最序盤の狩りである「コハクヌシ討伐」の戦闘時のフレームレートを計測している。

 まずフルHDの場合、平均フレームレートは70fpsを超えており、実際全体的にスムーズに動いていたように感じる。稀にフレームレートが落ち込むこともあるが、頻繁にカクついてゲームプレイに支障をきたすような状態は見られなかった。

 一方4KはさすがにRTX 3070の守備範囲外と考えられる結果で、快適なプレイはちょっと難しいかなといった感じだ。中間となるWQHDは平均60fpsにちょっと届かず惜しいところだったが、WILD HEARTSは将来DLSS対応のアップデートが予定されており、DLSSを用いればWQHDでも快適にプレイできるようになることが期待される。

 なお確証があるわけではないのだが、WILD HEARTSはグラフィックスオプション変更に対するフレームレートの反応が少々鈍く、相当CPU依存度の高いタイトルのように感じられる。今回比較的スムーズに安定して遊べたのも、Core i7-13700Fの高いCPU性能のおかげというところが多分にあるのではないだろうか。

 次のタイトルは、人気のバトロワ型FPS「Apex Legends」。グラフィックス設定はアンチエイリアスを「TSAA」に、その他すべてのオプションを最高の状態とした「最高設定」と、テクスチャストリーミング「高(4GB)」、テクスチャフィルタ「異方性x4」、モデルディテール「高」にして、残りのオプションはすべて「低」または「無効」とした「競技設定」の2パターンの画質設定を用意した。

 射撃訓練場で特定のルートを移動したのちに「バンガロール」の「スモークランチャー」を射出して煙が無くなるまで待機。という一連の動きに対してのフレームレートを計測している。

 最高設定ではフルHDとWQHDが平均フレームレート100fpsを大きく超えており、最高設定でも普通にプレイできるパフォーマンスを見せてくれた。しかし高リフレッシュレートのゲーミングディスプレーの性能を活かしきるところまでは少し足りていない。

 グラフィックス設定を落とした競技設定であれば、フルHD、WQHDともに、リフレッシュレート240Hz以上の高性能ゲーミングディスプレーを十分に活かせるパフォーマンスを見せてくれた。ただ、競技設定であっても4Kのフレームレートの伸びは今ひとつなので、やはりWQHDまでが適正な解像度となるだろうか。

 続いて、こちらもまた人気のバトロワ型TPS「フォートナイト」。グラフィックスの設定は描画APIに「DirectX 12 API」、クオリティプリセットから「最高」を選択し、他はアンチエイリアス&超解像技術「NVIDIA DLSS:品質」を設定した「最高設定」を用意。

 また、クオリティプリセット「低」をベースに、アンチエイリアス&超解像技術「NVIDIA DLSS:品質」と描画距離を「最高」に変更した「競技設定」も用意している。なおフレームレートの計測には、ゲームプレイのリプレイ再生機能を利用している。

 フォートナイトは「Unreal Engine 5.1」によってグラフィックス品質が大幅に向上し、最高設定にすると別ゲームかと思うほど華やかなゲーム画面となったが、その反面フレームレートは思った以上に伸びず、フルHDならばなんとか普通に遊べるか……といった具合だ。

 先のApex Legendsも同様だが、動作の軽かった定番タイトルも稼働期間を重ねるにつれて新しいグラフィックス技術が導入され、最高設定が徐々に重くなってきているので気を付けよう。

 とは言え、実際にプレイする場合はグラフィックス設定を落とした競技設定を用いることが多いだろう。競技設定であればフルHD、WQHDともに平均フレームレート300fps以上の高いフレームレートを叩き出しているので、ハイエンドのゲーミングディスプレーとの相性もバッチリだ。

 最後に、グラフィックス重視の重量級AAAタイトルの代表格とも言える「サイバーパンク 2077」のゲーム内ベンチマークを用いたパフォーマンス計測を行った。画質設定はクイックプリセットから「レイトレーシング:ウルトラ」を選択しレイトレーシングを有効の状態としている。

 フルHDであれば平均フレームレートは60fpsを大きく超え、最小フレームレートも60fps近くを記録しているので、レイトレーシング有効でも快適にプレイできることが伺える。

 WQHDも平均フレームレートが60fpsに達し、最小フレームレートもFreeSyncで追従可能な45fpsをキープしているので、ギリギリながらこちらもスムーズにプレイすることはできそうだ。一方で、やはり4Kは少々荷が重いということが伺える結果でもあった。