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プライム・ストラテジー上場 CMS統合や自動化の追い風に乗る

2023年02月22日 15時00分更新

文●大谷イビサ 編集●ASCII

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 2023年2月22日、プライム・ストラテジーは東京証券取引所スタンダード市場に新規上場した。上場セレモニーを終えて開かれたプレス発表会では、代表取締役の中村けん牛氏が、これまでの事業経緯や今後の戦略について説明した。

プライム・ストラテジー 相原知栄子取締役、渡部直樹取締役、中村けん牛代表取締役、池宮紀昭取締役

幅広いプラットフォームで動作するKUSANAGIの軌跡

 創業2002年のプライム・ストラテジーは、グローバルで高いシェアを誇るWordPressの高速化を実現するKUSANAGIの開発と販売を手がける。2022年12月末時点の従業員数は23名で、連結子会社として北米とシンガポールに子会社を抱える。

 主力製品のKUSANAGIは「WordPress等のCMSやWebシステムを高速かつ安全に動作させるためのOS(オペレーションシステム)」で、OSSとして公開されている。現在は、CMS実行環境のKUSANAGIに加え、高速化エンジン「WEXAL Page Speed Technology」、戦略AI「ONIMARU David」と合わせて「KUSANAGI Stack」を構成している。

プライム・ストラテジーのプロダクト

 KUSANAGI Stackは国内外の主要な28プラットフォームに対応し、34カ国251リージョンで利用可能になっている。主要な6クラウドに対応し、累積稼働台数は6.5万台を達するという。現在、クラウド上のKUSANAGIで運営されたWebサイトの保守・運用を提供する「KUSANAGIマネージドサービス」が売上の7割は占めている。従来は単一Webシステムの保守・運用が多かったが、最近では複数CMSのWebシステムの統合管理を実現する「CMSプラットフォーム統合サービス」が伸張しているという(関連記事:SUBARUが考えるWebガバナンスと基盤統合の意義)。

第2創業期を迎え、CMS統合とハイパーオートメーションに注力

 WordPress専業のインテグレーターとしてスタートした同社が、WordPress、PHP、Linuxにまつわる知見を投入したKUSANAGIを発表したのが2015年。その後、WEXALの発表を経て、KUSANAGI Stack事業のストックビジネスを強化。結果として、従来型のクラウドインテグレーションサービスの比率は15%まで下がり、代わりにKUSANAGIのマネージドサービス、有償版のライセンス、ブランド・知的財産などが伸びたという。現在、売上伸張分の7割がCMSプラットフォーム統合サービス、約2割が知的財産のライセンス提供が占めているという。

プライム・ストラテジーのサービス事業

 現在はKUSANAGI Stack事業を展開を中心にした第2創業期を迎えており、2022年11月の売上7.7億円、経常利益2.9億円を実現。37.8%という高い利益率を実現している。2023年11月期は売上9.2億円(前期比19.4%増)、経常利益3.35億円(前期比15%増)を予想している。今回の上場はCMSプラットフォーム統合サービスのユーザーである大手企業や今後の採用に必要な社会的な信頼を得ることを目的としている。

業績動向と見通し

 今後、短期的には伸びしろの高いCMSプラットフォーム統合サービスに注力。上場企業を中心に、部門・グループ・サービスサイトなど増え続けるCMSの運用プラットフォームを統合するニーズに応える。また、Webコンテンツの自動高速表示における特許出願中の技術をもって、海外へのライセンス提供を推進していくほか、KUSANAGI Cloudを支えるハイパーオートメーションの技術も他社に展開していくという。

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